IWA2015 ドイツ・ニュルンベルク 2015年3月5日〜8日 
 
ニュルンベルク自体の治安は良いようで特に夜ふらふらと出歩いていても危険な感じは無く、通訳に治安の事を聞いてみましたが、やはり日本と変わらないとの事でした。
ベルリンや、ミュンヘンなどの大都市に関しては地下鉄駅周辺など夜は危険な場所もあるとの事でしたが、実際に警察官の集団と出くわすのはサッカーのサポーターが集まっている場所のみでした。

せっかくヨーロッパまで行っているのだから、ドイツ国内やイタリアなどにも行ってみてもよかったのですが、イタリアに関しては取引している銃砲店もIWAに来ていますし、有名メーカーは全てIWAに来ておりますのでセールスと話をする事も出来ません。

唯一ドイツ国内にある室内クレー射撃場に行ってみてもよかったなと思いました。ここへは昨年、金子銃砲の社長さんとIWAからの流れで見学に一緒に行こうか?と話していたのですが詰めた話も出来ずに実現しませんでした。
どのような構造で、ぞの様な広さで、どのようなシステムを採用しているのか?を見学し、また実際にレンタルで射撃をしてみて国内で同規模の物を作ることは可能か?を検討したかったのですが、それは次の機会となりました。

室内射撃場をアクセスの良い場所に作ればナイターも可能ですし、そもそも24時間営業も可能です。東京湾夢の島あたりなら騒音問題もなさそうです。

 

ブローニングのブースはブローニングをメインにミロク、ウィンチェスター、FNの展示がありFNの彫刻を女性彫刻家が実演彫刻を行っておりました。
ミロク製のブローニング上下二連はB425シリーズが基本プラットフォームとなっておりますがB525とB725の展示もしていました。

個人的にはB425よりもB525、B725の方がより完成度が高く、30年基本構造が変わっていないB425ではなくB525やB725を国内販売に投入してもらいたいと考えております。
今現在は、もし日本で販売するためには逆輸入するしか方法は無く基本部品は同じでも変更されている部品に関しては
国内では調達できないのが実情です。

FNの101に関してもウィンチェスターから同型がOEMで販売されているにもかかわらず国内での取り扱いは無いのが残念です。
日本国内の銃砲の販売状況を見ると、そもそも全国でトータル販売丁数が少ない中でベレッタ、ペラッチの2強に押されている現状を考えると商品数を増やすにはリスクが高いと言う事も分かります。

さらにB425とB525、B725の違いを把握し商品説明を出来る銃砲店もほぼ無い事からB425(MS2000系)だけで良いと言う流れになっているのです。
特別にMS2000のように日本仕様を作る必要はないので輸出ラインの特にB725を国内でも流通させてもらいたい物です。

IWAの会場はHall1からHall10まであり大まかにカテゴリー別や国別に分かれております。
ここはHall4で衣類の業者が集まっているエリアです。他にナイフだけのエリアやトイガン(6mmBB弾)のエリアもありました。
中でも銃を収納できるリュックは需要が高そうなので来猟期に向けて取り扱う予定です。
またデコイ業者も出展していて電動で羽がクルクル回る鴨のデコイが注目を集めていました。

ベネリのブースは今回の目玉商品の新開発された上下二連銃でしょう。
個人的にはM4に目が行き弄繰り回し堪能させていただきましたが、世間の注目はやはり828Uですね。

こちらも、展示されている銃に関しては触り放題で色々細かく弄って参りましたが結構構造が複雑です。
上下二連にイナーシャの機構を組み込んだ銃でイナーシャに精通しているベネリにしか、おそらくは開発が出来ない上下二連銃でしょう。
トップリブはカーボン搭載でこの技術はラファエロからの転用と思われます。
もしかしたらベレッタのDT11ブラックエディションのカーボンリブもベネリからの技術提供かもしれません。

仕様的には28インチの交換チョークのみで今のところ30インチの予定はないようです。
持ってみた感触としては非常に軽いと言うのが第一印象です。通常ここまで軽いと反動が大きいのですがイナーシャ機構でかなり軽減されるようで35gを撃ってもたいしたショックは無いと事前に行われた業者向けの試写会(イタリア国内)に参加したイタリアの銃砲店も言っておりました。

日本国内にも年内には市場投入される見込みですので楽しみですね。
 

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続く