釜山アジア大会参加録 2002年9月25日〜10月6日(入村期間) | |
ダブルトラップチームは開会式前の9月23日から射撃場を一般開放するということで25日に現地入りしました。開会式の日は練習が難しいとの事でしたが26、27、28、30日と4日間はびっちり撃ち込めると練習の予定を組んでいましたが実際は韓国の自国優先の原則が幅を利かせ思うように練習ができませんでした。どのような事かと言うと練習は朝9時から14時までしかやらせてもらえない状態で、14時以降は韓国チームの貸切となり他国はシャットアウトしてしまうのです。14時以降にみんな頬が切れて血が出るまで撃っているにもかかわらず通常の9〜14時のスケジュールの中にも韓国チームは入っていて必ず3ラウンド撃ちます。時間的に換算すると9から14時までの5時間で13ラウンドくらいしか練習ができません。このうち韓国が3ラウンド撃ちますので実質10ラウンドを8ヶ国くらいで振り分けることになります。当然一日1ラウンドがやっとです。うまく間に入って2ラウンド撃てるかどうかです。大会はA射面でAセット、B射面でBセット、C射面でCセットで行うことが決まっていましたので当然A射面ではAセットの練習をしないと意味がないのですが作戦なのか違うセットの練習しかさせてもらえませんでした。しかし公開練習はA→A、B→B、C→Cで行うと思い込んでいました。結果から言いますと公開練習も意図的に練習させないようにA→A、B→C、C→Bと変則に行いました。この時に「あぁ....やられた...」と思いました。今までの国際大会でこのようにあからさまな工作は経験したことがなかったので最後まで疑っていなかった自分の甘さに情けなく思いました。結局25日から入村して行った練習のラウンド数は7ラウンド+公開練習3ラウンドです。トラップやスキートと違いダブルトラップは銃のつける位置がすべてといっても過言ではなくガン付け位置の確認がとても大事です。この作業は実射において確認をする以外に方法はなく、この確認ができたのは公開練習でA射面のみでした。当然Aセットはアンチョコがあるので47点を撃ちましたが残りのBとCセットは初矢で撃つクレーを練習できなかった射台でミスをしてCセット42、Bセット43と言う結果になりました。成績は132点で12位でした。 この経験上何が起こるかわからない!すべてにおいて最悪のケースを想定して行動をする。「備えよ常に」の精神で望むことを理解しました。いまさらながらようやく気が付いた勝つための要素のうちの1つです。次には同じ失敗はしないことでしょう。 |
|
射撃場の火薬庫と銃保管庫の建物です。受付はボランティアの女の子(おそらく高校生)がお手伝いしていました。 | |
エアーピストルの決勝の模様です。 | |
こちらはフリーピストルの自由練習の模様です。中東の女子選手は顔を隠して練習しています。 | |
こちらは日本選手の練習風景です。 | |
室内射撃の建物にはアジア大会の垂れ幕が派手に掛かってました。 | |
こちらはマタレリーの機械のようです。おそらくマタレリーのはずですが、韓国でマタレリーをコピーして作った機械も入っていましたのでどちらか不明です。ちなみに韓国製の偽マタレリーのクレーの飛び方は最悪です。 | |
こちらはチケットセンターです。クレー射撃の当日券は300円くらいでした。 | |
新井選手は写真の真ん中で写るのを嫌がります。魂を抜かれるとか.....。 | |
大竹選手と竹葉選手です。 | |
こちらはインドの選手です。バスの中でバッチがほしいと言って来たので交換しようと言ったら今ないので明日持ってくると言ってました。僕はクレー射撃のレンジにいるよといったら「知ってるよ!おまえダブルだろ?」なんと昨日、並んで一緒に撃ったそうです。 | |