平成23年9月7日〜15日(競技日9月11日〜15日)
  

埼玉県はめでたく今年はスキート種目も参加となりまして総合優勝が狙える環境が整いました。
8月から週1回のペースで5回強化練習を本大会と同じナスタの放出機である群馬ジャイアントで行いました。
正規から2巻き位のスピードのクレーを飛ばしてナスタの初速になれるのが目的のようでした。
私のホームグランドはニッコー栃木ですので放出機はマタレリーです。 実際に国体予選会では栃木と群馬の2会場で行うのですがニッコーとジャイアントでは全体の平均点が5〜8点違います。 やはりナスタは難しいのでしょうか?

とにかく強化練習では点数を出しに行くのではなく振り出しのタイミングと、そのスピードの安定化に全神経を集中しました。
5回行われる強化練習の練習目標を設定して最終日は前だけに集中して全力で撃つ方針で行きました。
その中でも各日の強化練習の1ラウンド目だけは本番のつもりで臨みました。

前にもどこかで書きましたが練習というのは色々なアプローチの仕方があるのですが、本番の練習が出来るのは射撃場に行った時の1ラウンド目のみなのです。
2ラウンド目以降はバランスや頬付け、照星を置く位置などココを修正しようとか色々情報が入ってくるのです。そうなるともうそれは練習のための練習になってしまい、きっちり撃つのはほぼ不可能となります。

当然、今日は集中して4ラウンドを1日で撃って点数を取る!と言うような練習日もありますが公式戦で4ラウンド撃つメンタルと同じように撃つことは容易ではありません。
人それぞれなのですが、そうなると公式戦(実戦)で練習することが必須になってきます。この方法も、当店のお客様には当然推奨しています。特に練習ではスコアーがまとまるのですが本番では中々、満足できる結果が得られない人などには効果的です。

参加費を1万円払って練習するのですから身も入りますし、練習と割り切っていれば外れても冷静に自分のやるべき事を遂行できるのです。そうやって何をすれば当たるのか?を再確認してもらい本番として目標設定した大会で迷いを無く25枚を撃ちきる集中力を養うのです。

と言うことで本番は1日1ラウンドですし強化練習でも1ラウンド目は本番のつもりで臨み残りのラウンドは本大会に向けて勝負の形(フォーム)を組み立てるルーチンを色々と試していきました。

公開練習も含めて本大会までの練習ではいかに時間を短縮するか(10秒ルールのため)がメインの課題となりましたが実際に本大会の4ラウンド目では1枚目を撃ち終った段階で主審からストップウォッチを見せられ警告をされました。
1枚目を計るのは通常ありえないのですが、おそらくマークされていたのでしょう。
自分で練習の時に腕時計のタイマーを使い時間を計り10秒を超えることはほとんどなく8.5〜9.9秒間隔でコールまで持っていけるようには準備をしていきました。

しかしながら、本大会では私の組は非常に廻りが速くラウンド22分くらいで終了していました。このためで私で流れが止まるので余計に目立っていたのかもしれません。私の3、4ラウンド目の射撃中に観客席で知り合いが腕時計のストップウォッチで計測してくれたのですがおおよそ8.8〜9.9秒の間で10秒を超えたのは4ラウンド目に2回だけとのことでした。

1回目は1発目の時で14秒くらいでした。これは、6番射手が試射を終わり射台を出て1番の人が射台に入った瞬間に競技スタートと宣言があり、恐らく1番の人も含め全員心の準備が出来ていない状態でのスタートでした。
私は後で後悔をしたくないので時間をとって撃ったので14秒だったのでしょう。

2回目はコールするタイミングで放出口のマークの辺りを鬼ヤンマが旋回したので銃をおろしました。
観客席から見ていた人からも「トンボが飛んできたんで仕切りなおしてたね」と言われたので結構みんな見ているもんだなと思ったのを記憶しています。
この鬼ヤンマには初日に一度やられてますので、躊躇なく銃を下ろすことが出来ました。

岡山県代表の須々木さんが競射のビデオを撮ってくれていて先日送ってくれました。それを見ると競射の時も主審はタイムを計っておりました。度重なる故意による遅延行為は罰則の対象となりますが10秒ルールは6人で射台に入った時のみ適応されるルールであり実際に警告を受けたわけではないのでトラブルはありませんでしたが2人で撃っている競射ではタイムを計ること自体間違っています。

競射自体は4〜5人で撃っていることを想定して30秒間隔でセットアップするように心がけました。しかし体感と実際はかなり違いビデオで確認すると前の射手が撃ち終わり審判がボードを指差し確認してから約20秒間隔でコールしていました。
海外でのシュートオフなどは30秒くらい時間を取るのは当たり前のことで誰も注意を受けているのを見たことがありませんからISSFでも妥当としているのでしょう。
ちなみにISSFルールでは「前の射手が撃ち終わり審判がボードを指差し確認したと同時にタイムスタート」となっております。
ですから実際に前の射手が射撃終了した瞬間からは2〜3秒くらいのラグがあります。

熊毛総合射撃場入り口(上)


         大会マスコットの「ちょるる」(左)

「ちょるる」由来は山口弁で「〜しちょる」の方言から来ているようです。
ちなみに、小さなお友達には中の人はいない事になっていますが表彰式の時もかなりの暑さで大きなお友達は皆口をそろえて「大変だろうなぁ」と言っていました。

外すクレーはみんな同じなのでかなり崖にクレーがたまっています

繁光さん(広島県代表)が満射で終了 
射順はこのように3ボード前までが告示されています

熊毛に三兄弟が結集!
左から保坂さん(群馬県代表)、田中さん(岡山県代表)、私

片岡先生(滋賀県)も滋賀県の応援に!

海外遠征でお世話になったベテラン選手と一緒に!
左から 小林さん(広島県代表)、州崎さん(和歌山県代表)、私
小林さん優勝おめでとうございます!

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