クレー射撃メンタルと射撃率 |
クレー射撃を始めて12年になりますが初めの2年は自由にスキートを撃っていました。3年目からトラップを始めてちょうど10年になります。クレー射撃はとてもメンタルなスポーツと言うけれど具体的にはどうでしょうか? 24枚目までノーミスでこれを当てれば満射!と言う状況では少なからずとも心拍数が上がることでしょう。初満射ならばなおさらです。どんなベテラン射手でも状況によってはやはり心拍数は急激に上がるかもしれません。後1枚当てれば金メダル!と言う状況ならばやはり平常心は保てないかもしれません。 初満射と金メダル、このシチュエーションですが実はほとんど違いがありません。初心者とトップアスリートの違いつまり技術と経験は違いますが自分の未体験事象についての恐怖、つまりプレッシャーと言うことに関して言えば同じと言えます。 プレッシャーに打ち勝つにはどうしたらよいか?簡単な方法があるならばみんな常に結果を残すことでしょう。少ないながらも私個人の経験から言うと自分のステージを上げるほかに方法は無いと考えてます。 簡単に言えばドキドキしまくればよいのです。未知なる体験にはドキドキして当たり前なのです。さらに言えばドキドキしなくなったらもう競技者として終わりです。 例えば「初満射」に対してドキドキしても満射を達成すればもう初ではなくなるので次の満射チャンスは初めてのときと比べてドキドキ感が少ないはずです。そうですステージがあがったからなのです。射撃人生において大小多数のステージが皆に用意されており、その1つずつを自分の力でクリアーする方法以外にプレシャーに打ち勝つ方法は無いと考えています。ですからメンタルトレーニングの本をいくら読んでも知識になるだけで実戦において役に立つことはほとんど無いでしょう。実体験からしか学べないことの方が多いからです。多くの経験をつみステージも上がれば多数出ているメンタル本のその中からああこういう方法もありだな!なるほどこうすればもっと効率が良いな!と言うように参考になることもあるかもしれません。当たり前の事ですがそのような本にはまず初めに規則正しい生活、短期中期長期に対するトレーニングプランの設計、または目標設定をするように書いてありますが学生や実業団でもない限り競技中心の生活なんてまず無理と言えます。目標設定は皆さんもしていることと思いますがこの目標設定と言うのはとてもだいじです。しかしながらトレーニングプランがしっかりと噛み合わないと計画通りにはまず達成できません。実際に射撃技術に対するサポートが全く期待できない日本国内では競技力向上の具体的なプランなど立てようがありません。細かいところまでは掘り下げませんが国際大会に参加し射撃競技をその眼で観て仲良くなったトップアスリートと射撃論やトレーニング方法を聴いて感じたことはすべてにおいて日本は射撃後進国であるということです。 その昔日本は中国などに射撃指導に行くくらい射撃先進国だった時があります。しかし今現在はどうでしょう?完全に置いていかれています。射撃設備に関しては間違いなく先進国ですが射撃論や技術はもはや後進国と言えるでしょう。気合と根性ではもうだめなのです。私の考えは気合と根性が集中力に繋がるか?と言うことで気合=コンセントレーションであるならば良いのですが単に気合が感じられない!根性が足りない!!とあいまいなことを無責任に言われても迷惑なだけです。 具体的な例をあげましょう。 1.25枚目を抜いて24点 根性無いなと大概言われます。惜しかったねと半々でしょうか? 2.24枚目と25枚目を抜いて23点 これこそまさに根性無し!そういう類のお言葉をいただくことがほとんどです。 1のケースも2のケースもドキドキしたり2のケースは動揺したりして25枚目も外す事はあるでしょう。これはドキドキと動揺が原因で集中力が欠けたのであれば単純にステージが足りないと考えれば妥当です。 しかしながらたまたま外れた場合これが果たして根性無しなのでしょうか?1のケースも2のケースもたまたま後半で外しただけであり2のケースなど初めの2枚を抜いた場合はどうでしょう?ほとんどの場合は良く押し切って23点であがったね!あれれ?ほめ言葉に代わってます。おかしいですねぇ。私の考え方はどこで外そうが23点は23点です。押し切るも根性もありません。 初めの2枚でがんばった! 最後の2枚で根性無し! 適当に2枚外して23点であがればコメント無し! まぁこんなもんです。 |