ベレッタ682について           
当店の社長であり1992年全日本選手権スキート種目覇者の父は1990年に中国の北京で行われたアジア大会の時からベレッタS682を使用しています。それまではS680とミロク5000シリーズを交互に使用していましたが、S682の登場以来ベレッタを使いつづけてきました。スキートガンの場合は据銃動作がすべてを決めると言ってよいほど重要です。この時代他社の製品と比べてベレッタ社のスキートガンは銃身の重量が100g以上軽く(ヨーロッパ、日本仕様)出来ていたのです。この頃日本国内ではスキートと言えばリード射法でしたが、1990年メキシコ、アメリカのワールドカップ(転戦)に参加したときにヨーロッパの選手もアメリカの選手もほとんどの人がクレーの放出口近くに銃口を返して、全速力で据銃して後ろから追い越しリードを確認して撃つ射法をしていたのです。リード射法はある程度の銃身の重さが無ければうまくクレーに合わせて撃つことが出来ませんが、この方法だといかに軽い銃身を使い誰よりも早く据銃するかが、勝負の分かれ目となるのです。現在ではこの後追いの射法がグローバルスタンダード(世界基準)ですが当時の日本人には手撃ちにしか見えずまったく理解が出来なかったようです。父は当時ではまだ一般的ではなかったビデオカメラを持ち込み(総重量30kg)録画をした映像をコマ送りにして(1/40秒)徹底的に研究したのでした。バラバラに分解されたイタリアやアメリカの選手の射撃はすぐに理論となり、毎日射撃場に通い試行錯誤し現在の埼玉流スキート射法を開発したのでした。「早く据銃する」これに対する答えにベレッタ社はいち早く答えたのでした。現在でも父はS682を愛用してます。推定300、000発は撃っていますが一度のサイドショルダーボタンの交換だけで今でも十分使えます。この耐久性は世界一丈夫なミロク銃と同等です。

DT10シルバー
DT10ブラック


次のページ