ベレッタ682について | ||
ベレッタ682に付いて購入者からいろいろな質問を受けることが多いのでHP上に682について私なりのコメントを書くことにしました。 ベレッタ社の682シリーズは現在682ゴールドEという型番に変わっています。もともと、ベレッタは57シリーズ58シリーズを経て68シリーズへと進化をしていきました。57,58シリーズの頃のベレッタは出来が悪く常に故障の心配が付きまといコンペティションモデルとしての魅力に欠きました。競技銃にとって、最も大事なことは故障しないことだと思います。日本正規輸入代理店のJGTでもメーカー協賛の大会があるたびに修理班が必ず会場に出向き常にひやひやしていたそうです。当時のベレッタのコンペティションモデルは今から約25年前の1975年(頃)開発されたSO-4と言うサイドロック式の上下二連銃でした。この銃は現在のSO-5のモデルとなる銃でSO-3から進化したものです。SO-4自体も撃針や松葉バネが折れやすいと言う故障の多い銃でしたが、イタリア人クレー射撃トラップ種目伝説の人ジョバネッティがモスクワ大会に続いてロスオリンピックで競射の末、2大会連続の金メダルに輝くと言う快挙を成し遂げた銃であり一躍ベレッタ社に競技銃の開発と言う大きな目的意識を植え付けたのでした。58シリーズの後継機として68シリーズの開発に取り掛かり同時にSOシリーズもSO-5の開発に取り組んだのでした。しかしサイドロック式はあまりに効率が悪く万が一の故障に即座に対応できないことからスペアーガンの携帯を余儀なくされるなど問題は山済みでした。現在のSO-5はめったに壊れない品質の高い製品に仕上がっていますがここまでの道のりは険しい物だったのでしょう。SO-4は最終型と呼ばれる物になるまで4回ほど機関部内を改良し最終型は現在のSO-5とほぼ同じ仕組みになっていました。とにかく高価なサイドロック式二連銃を二丁も所持また維持していくことは一般的には無理です。そこでSOシリーズと同じロッキングシステムと松葉バネを使用しなおかつ即座に故障に対応できるものとして、トリガー脱着式のASE90の開発に成功したのです。当時ベレッタにはトリガー脱着式の製品は無く競技者たちは待ちに待ったと言う感じだったのでしょう。この銃に対する世界の評価はとても高く市場投入後のメダル獲得は破竹の勢いでした。 |
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S682シルバー |
S682ゴールド |
682ゴールドE |