2002ラハティ(フィンランド)世界選手権 写真館
世界選手権ともなると銃の管理はとても厳重です。会場や銃保管庫は軍で管理と警備をします。クレー射撃は日本ではマイナー競技ですがヨーロッパではメジャーなほうでテレビ中継もするくらいです。当然ながら勝ちにきているチームはフィジカルトレーナーも同行しています。
マッサージ専用の携帯ベットやイスで治療を受けている外国人選手をみるとうらやましく思います。ボクも下手な英語で他チームのトレーナーに頼んでマッサージをしてもらいますがさすがに完全にはやってくれません。そりゃそうです!自国の選手よりも良い点を出してしまったら責任問題ですから.......。1999年の世界選手権(タンペレ)のときは最高に体調が悪く見るに見かねてアメリカのトレーナーがもんでやるから来いといってくれました。きっともの欲しそうに見ていたのに気がついたのでしょう。揉み始めると「何だコリャーーーー!どうすればこうなるんだーーーー!」と言って一生懸命もんでくれました。この時はすごくうれしかったです。この時のことを覚えていたらしく今日は背骨が曲がっていないのか?と冗談を言っていました。「今日も曲がっているよ」と言うと見てくれて背中を矯正してくれました。
こちらはコンテナを利用した銃と装弾の保管庫です。基本的に24時間体制で軍が警備をしています。
銃の受け渡しは銃の所持者本人を確認する為に1丁ごとに番号札を張り付けて同番号の札と交換でなければ持ち出すことが出来ないようになっています。
フィジカルトレーナーを連れて来ている国もあります。選手の体をより完璧に近づけピークパフォーマンスで競技に望めるように調整をしています。これはアメリカチームです。
基本的にはスポーツマッサージを中心に体をほぐしていきますが最終的には体のセンターを出すためにカイロプラクティックのように整体も行います。ここまでやるフィジカルは少ないですがアメリカはスポーツ医学的療法が進んでいますので選手も思いっ切った練習をしても安心できるようです。日本チームでも1998年の世界選手権(バルセロナ)のときは船橋整形外科のリハビリの先生が同行してくれました。フィジカル担当の先生がいるだけで選手はかなり安心できることをその時実感しました。残念なことにその後は日本チームにフィジカル担当が同行することはなくなりました。
こちらはイギリスチームのフィジカルです。スポーツマッサージ中心に選手の調整をしていました。その他にオーストラリアと中国もフィジカルが同行していました。手がすいているときにボクも図々しくお願いして揉んでもらいました。

10月に行われるプサンアジア大会には船橋整形外科の先生が体操チームに同行するので個人的に見てもらう予定です。この先生はJOCの競技団体に引っ張りだこでいくつもの競技のフィジカルを掛け持ちしています。現在ボクの主治医的存在です。

 Back  NEXT