岩手県岩泉猿沢猟区狩猟報告  平成18年11月18日〜19日
今年の狩猟は急遽日程が変わったりメンバーが仕事の都合でいけなくなったりと、アクシデント続きで日程を大幅に変更しようかどうか悩みましたがボスと2人で猟区の解禁日に行くことになりました。
今年は暖かかった影響もあり多少雪の降った形跡もありましたが早坂峠もスムーズに越えることができました。早坂峠は雪が降ると走れなくなるのでもう何年も前からトンネルを掘っていますが来年あたり開通しそうな予感です。このトンネルが通れば「盛岡⇔岩泉」間は30分は時間が短縮されることでしょう。
20時に浦和インターに入り1:30には盛岡に到着しました。結局、岩泉には3:30に到着して車で仮眠を取り宿泊先の「小清水(こしず)」へ5:00に行きました。
旅館で猟区の入猟許可証と腕章を受け取り、朝食を食べて6:00に猟へ出発しました。
1DAY岩泉町(18Nov2006)

am6:15
いつもの猟場に向かいましたが今回は先客は2組入っていて特に鴨が入っている養魚場方面に1組行きましたので今回は道路を挟んで反対側の田んぼと河川敷を攻めることとなりました。

am6:30
日の出時刻も過ぎ行動開始です。今回は久々にCCDカメラを頭に装着して狩猟の映像を記録しました。果たしていい映像が取れるのでしょうか?

am6:35
私が先行して歩いていると踏み出しでメスキジが1羽フラッシュしました。車から100m移動したあたりで犬の動きが怪しくなってきました。そうこうしているうちに、がっちりとポイントしました。今回の2代目ジュディー号はじっくり攻めるタイプで認定から追い込みまでに時間がかかりますが獲物は絶対に飛ばさないし鼻先まで追い詰めていき1羽ずつフラッシュさせるすごい犬です。じっくり時間をかけススキの際まで追い込みついにフラッシュしましたがメスキジでした。
結局1羽ずつ3羽のメスキジをフラッシュさせて、このポイントは終了でした。オスキジならば3羽とも頂きの場面でしたがメスではどうにもなりません。早々に次のポイントへ歩き出しました。

am6:40
この猟場は50m〜100m間隔で小さなポイントが続き丹念に1つずつ犬を入れていきます。
2つ目のポイントを見切って次に移動を開始したときに犬が次のポイントの方向を向いたまま高鼻を使い出しました。

am6:45
しばらく高鼻を使った後、次のポイントに一直線に犬が移動を始めました。このパターンは100%獲物がいる時の動きです。ポイントに到着した瞬間から犬の動きが遅くなり再度鼻を使いボサの角で完全にポイント体制に入りました。
私は矢先を確認して一番矢先が安全で視界のよい場所に移動を開始しスタンバイOKです。
ボスも配置に付きいよいよかと思った矢先に道路の反対側で銃声がしました。どうやら鴨を撃っている様子です。1羽捕獲をまぬがれたカルガモがこちらに飛んできました。ボスが「鴨だ!上上!」といったのであわてて上を見ると鴨が飛んできます。すかざす1発撃ちましたが半矢っぽい感じで飛んでいきました。すぐに弾を補給して鴨が飛んできた方向を見ていると「ガタガタ」とキジの羽音がしました。犬の鼻先から
オスキジがフラッシュしたのです。私は振り返りざまに1発撃ち見事命中!幸先よいスタートとなりました。捕獲したキジに足カンは無く天然でした。蹴爪から2年鳥であることが判明なかなか良いキジでした。
しかしながら犬がポイントを始めてから200mくらい先で5発くらい、15m先で1発銃声がしたのにもかかわらずキジを抑えていたまままったく動じなかったジュディー号はほんとにすごいです。
今までの経験だと鳥が飛んでしまうか犬も動いて出してしまうことがほとんどでしたがこの犬ただ者ではないです。
回収したキジを車に持って行く途中で監視員の方に会い挨拶をすると「今見てたよ、いい猟だったね!」と言われちょっといい気分。今年の繁殖具合や猟のポイントなどの情報を教えてもらいいったん車に戻りました。


am7:10
別PT(パーティー)は鴨だけ見て移動をした様子だったので取りこぼしがあるかもと一応歩くことにしました。
しばらく歩きましたが鴨の取りこぼしは無く養魚場まで行き裏の去年山鳥とキジを取りこぼした場所に行きました。
裏に回ったとたん犬の認定が始まり獲物の予感!このポイントは毎年必ず獲物を見る場所です。
しばらくするとメス山鳥が2羽フラッシュ!
今回はメスなので捕獲はなりませんでした。
しばらく山すそを歩いていると、いつもの場所にいつもの車が止まっていました。犬小屋がつんであることからブチ方であることは間違い無いのですが車の持ち主と出会ったことは1度も無くいつもボスが「ここに車を止めている人はよく場所を知っている」といっていました。
今回は偶然その方とお会いし情報交換や世間話をしてお知り合いになれました。その方は福島から毎年岩泉に来ているそうでよく訓練された良い犬を3頭つれていました。

am8:30
場所を移動して昨年居鳥が7羽居たポイントを攻めました。
車を降りてしばらくすると犬の認定が始まり藪の中を出たり入ったりしています。キジも捕まるまいと這っている様子。思いのほか藪が濃くて犬もなかなか中に入っていけません。
私は土手の下に移動して撃ち居場所を探していると羽音は1つしました。どうやら反対側から1羽出た様子。ボスが「メスだよ」と言った時もう1羽私の目の前から出ましたがまたもやメスキジ....。私の位置からは犬の位置を確認できず犬の位置を確認に移動したのが失敗でした。先ほどと同じポイントからオスキジがフラッシュ!まったく撃てずに見送りました。

am9:00
このポイントは段々畑になっていてちょっとした畦の土手にもキジが居ることが多く全長400mくらいの距離を流していきます。
しばらくすると犬が止まって高鼻を使い始めました。30秒くらい方向を確認した後一直線に落差1mくらいの田んぼの土手に歩いていきポイント!私は土手の上に居ましたので獲物は確認できませんでしたがボスの位置からはオスキジがいるのが見えたようです。
「よし!」の掛け声で犬が突っ込むとオスキジがフラッシュ!私の位置から絶好の角度でしたが矢先に電線があったためにそれを抜けるまで撃てませんでした。するとボスが2発連射気味に撃ちました。
2発とも命中し放物線を描きながらキジは落下して行き藪に落ちました。

ところが!上の写真の場所なのですがこの下は落差15mくらいの崖で下は急流となっています。
しばらく探してみましたがキジは落ちていませんでした。おそらくキジは川に落ちて流れていってしまったのでしょう。結局この獲物は回収できず諦める事となりました。

am9:50〜11:40
車で300mほど移動して山すその沢に移動しました。沢といっても、たいした沢ではなくすぐに頂上に着いてしまう程度のものですがここも毎年山鳥と出会いがある場所です。
場所的にキジと山鳥が混生している場所で歩かない割りに出会いのある良いポイントです。
沢伝いには獲物の臭いは無く山の斜面を迂回していると急に犬が認定を始めました。私はボスの前に先回りして挟み撃ちの体制に入ります。
ところが...ここでも痛恨の作戦ミス。はじめに私が居た方向にオスキジが3羽フラッシュ(私は確認できず)その後私の20m後ろをオス山鳥が1羽メス山鳥が1羽フラッシュ。
ここでも1発も撃てずに見送ることとなりました。
その後、段々畑を回りましたが臭いも無く、居鳥が居ないかと林道に入り流しましたが出会いは無く猟区の終わりでキジが居ないかと見に行きましたが姿はありません。近くの民家の方が畑に出ていましたので獲物の情報を聞いたところ解禁の15日に地元のハンターがほぼ取りきってしまったとの事。このすぐ上にキジを放鳥したらしく知っていた地元の人が猟区と乱場の境で放鳥のキジを一網打尽にしたそうです。
ここで少し早いですがあきらめてお昼にしようと道の駅に移動しました。

am11:50
道の駅に移動して毎年恒例のどんぐりラーメンを食べに行きました。
今回は新メニューに激辛火麺(げっこうかめん?)なるラーメンがあり興味半分で頼んでみました。ここにはチゲーラーメンという辛いラーメンがありますが店員曰くこの3倍は辛いとの事。
きました激辛火麺.....何だこれ....唐辛子パウダーが入りすぎてて汁無いじゃん...どろどろじゃん....。
地元の地獄ラーメンを思い出しました。ああぁ失敗した...。別に辛いものどんなに辛くても食べれるほうなのですがそれが美味しいかどうかと言うとそうでない事がほとんどで罰ゲームかそれとも完食したときの達成感のみか?ただそれだけです。
案の定その類でおいしく食べることが前提の辛さを超えていました。何がしたくてこんな物を新メニューとして売り出したのか?まったく意図が不明です。それとも岩泉でブームなのか?
まぁ完食しましたがこういうものがあるとつい頼んでします自分も悪いと思うけどもっと美味しく食べられる様に改良をしてもらいたいものです。

pm12:40
道の駅からすぐの場所に猟区から外れた乱場でよい場所があります。ここは昨年オス山鳥を手づかみできそうなくらいの間近で見たところです。
昨年の失敗を生かし道路側から攻めて行きました。昨年とほぼ同じ場所からメス山鳥が1羽フラッシュ、これを見送りここは終了です。


pm13:50
次に先ほど入った対岸に移動しました。こちらも乱場ですが昨年私が1羽キジを捕獲したところです。しばらくするとメスキジが私の踏み出しで出ました。犬の動きも怪しくなってきたので私は藪の反対側に移動をし獲物を待ちます。大きな羽音がしました。この羽音の大きさだとオスに違いありません。すると銃声が1発しかしキジは私の40m先を横切る様に飛んで行き私は撃てませんでした。

pm14:30
なんだか今年は付き場が違うのか鳥は見れるのですが殆んど天然鳥ばかりです。150羽以上は放鳥しているはずなのに出会う人も足菅つきの捕獲の話は聞きません。昨年は放鳥されたキジがカラスのように居たのですが今年はいったいどうしたものか?と悩んだ結果少し乱場を回って見ることにしました。これだけ猟区内での繁殖が良いなら乱場でもかなり良いはずだとふんだのです。
ボスの過去の捕獲経験の中で確率が高くすぐに移動できる場所にとりあえず行ってみることにしました。
「確かここだったような気がする」そういって車で林道に入っていきました。
ところが「いやここは違うなぁ...きたこと無い場所だ」しかし山鳥が居そうなオーラがビンビンです。
車を止めてしばらく沢沿いに歩いてみることにしました。
「あのカーブのあたりが一番怪しいから足音を立てずにゆっくり行こう」と作戦を決めました。
まさにその作戦通りカーブに差し掛かると鳥たちが一気に飛び出しました。
結局居たのはメス山鳥5羽で見送ることとなりました。
「明日も午後に着てみよう、ここは寝場ではないし発砲してないからまた戻ってきてるかもしれない」と言う事で歩かず楽して山鳥を撃てる場所を1つ新規開拓しました。

pm14:50移動
時間的にも日没まで残り90分くらいです。平場はあきらめて林道の山鳥の居鳥に的を絞る事に決まりました。この時間なら2本あがることができます。
まずはじめに2年前私が山鳥を仕留めた林道に向かいましたが発見できず林道に移動をしました。

pm15:40移動
この林道には大きく分けて3つの居鳥ポイントがあります。入り口付近、4合目付近、峠を越えて下った最終ポイントの3つです。この2つ目のポイントでは昨年M氏がオス山鳥を捕獲しています。しかし今年はそのポイントの周辺の樹木がすべて伐採されていて山鳥の付き場ではなくなっていました。3つ目のポイントに差し掛かったときにメス山鳥がフラッシュし本日の猟は終了となりました。
林道を引き返していると道の真ん中にカモシカが出ていました。車が近寄っても逃げるでもなく威嚇しています。しばらくにらめっこして車を寄せていくと山すそに入っていきました。

初日:猟果 キジ 1羽  山鳥 0羽
目撃鳥獣 オスキジ 6羽  メスキジ 7羽  オス山鳥 1羽  メス山鳥 10羽
       マガモ 1羽  カモシカ 1頭
発射弾数 ボス:4発  庸一:3発

2日目に続く