トラップ専用銃の特徴 | ||||||||||||||||||||||||||
トラップ銃はその競技特性のために遠距離射撃用に設計されています。スキートの2倍以上の有効射程を確保するために銃身をスキート銃より2インチ(約5p)長くし30インチ(76cm)になっており銃口の絞りを3/4とフルチョークに設計してあります。 トラップ銃もスキート銃も基本的に機関部は同じものを使用していますが銃身と元台のセッティングが、それぞれ撃発時のクレーまでの距離を想定して長さと銃口の開き具合が設計されているのです。 チョークには一般的に一番開いているスキートチョークから一番絞ってあるフルチョークまでの6段階が設定されています。 トラップ銃身は上下の銃身に初矢用に3/4絞り、二の矢用にフルチョークが設定されていて40mくらいまでの距離をカバーしています。 トラップ射撃の場合、使用装弾は7.5号(直径約2.4mm)と決められていますのでフルチョークで70%以上のパターン効率の場合40mくらいまでが確実な射程距離であり鴨撃ちなどに使用する3号(直径約3.5mm)装弾などでは60mくらいの距離まで射程距離が伸びます。 これは弾の粒の大きさが大きくなることによりその質量が重くなるために飛距離が伸びるためである。 チョークの種類は通常下記のように5段階ありさらにラッパ状に開いているスキートチョークが加わり6種類となります。 チョークの厚みを比べると徐々に薄くなっているのが分かると思います。 またフルチョークをさらに1段階絞ったフルフルチョーク(エクストラフル)と言うのも存在していて現在では鴨猟などで超遠距離射撃等に使われています。 元々昔は装弾の性能が悪くパーターンは銃のチョークに頼っている状態でした。 そのためトラップ射撃時に、よりパーターン密度を上げるために開発されたと考えられます。
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トラップ銃は初めから銃を構えていて良いというルールからバットプレートは衝撃急襲効率の良いゴム製のリコイルパットが採用されています。 スキートの場合、ゴムのパットを使用すると挙銃時に引っ掛かってしまうためにほとんどがプラスチックか木で作られています。 画像:右トラップ銃 左スキート銃 |
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ベンドとはトップリブの延長線から元台の頬を付ける部分まで距離を言います。ベンドも上方向に飛んでいくクレーが基本となっているためにスキート銃と比べると高めにセッティングされています。 |