銃床をあなたの射撃スタイル、体型に合わせて製作
今以上のスコアーアップを望んでいる方、また今お使いになっている元台のグリップの大きさがあわずに悩んでいる人、思い切って元台を新規作成して見ませんか?

基本的に純正の元台はだいたいの平均値を取って作られています。だいたいの人に合うはずとメーカーは作っています。しかし手の形や大きさは人それぞれです。手の小さい人は先の上目を持つなどの妥協をしている人も多いのではないでしょうか。あなたの体型、手の大きさ、さらにあなたの射撃フォームにあった元台木を製作致します。台のグリップで右や左に振りやすくも振りにくくも出来ます。つまり右の当たる台と言うのも可能です。興味のある方はご連絡ください。

台の長さ
一概に身長だけで長さは判断できません。腕の長さや首の長さ、肩幅、構えたときの懐の深さなどにより絶対的な決まりは有りません。ご本人の射撃フォームを見ておおよその長さを判断します。


ピッチダウン
ピッチダウンとはリコイルパットの取り付け角度の事です。その方のフォームと胸板の形状により大きく変わってきます。
まず取り付けるリコイルパットを選別して、そのリコイルパットの形状を考慮し射撃フォームに合った角度を決定します。その後は実射時に体感や銃の跳ね具合を見て微調整して行きます。



グリップの太さ

グリップの太さに関しては手の大きさにより変わってきますが、若干太めのほうが均等に力が加わりコントロールがしやすくなります。お好みに合わせて製作できますので自由度が大きい部分です。


グリップの角度
ピストルグリップやハーフピストルなど射撃フォームに合わせてご希望に合わせて製作できます。また中指の乗る部分を底上げすることによりトリガーをスムーズに引くことが出来るよう製作しています。
この「浮き」を作らずにピストル化をしても手首を傷めたり効果が半減します。ここの「浮き」に関しては私が台を作成し始めた当初から導入しているもので、おそらく国内で台木製作に携わる人にはまったくなかった発想かと思います。既成概念にとらわれていると気がつかないのでしょう。
ベレッタ社はトラップガンのみ若干その発想に近い感じで製作され始めました。


銃のねじれ
銃を構えたときに銃身が傾いてしまうのは7割がたフォームか肩付けの問題です。しかし残りの3割はグリップの形状によるものです。グリップを強く握ると傾いたりするのはグリップのパーム(ふくらみ)や指がかかる部分が適正にフィットしていないからです。
ここは台を作るうえで一番大事な部分で撃つ瞬間は誰でも台を握りますので、その瞬間に銃がねじれてしまうと狙点も変わるし目線も曲がります。トラップの場合もスキートの場合も2の矢を撃つ時に影響が出てきます。
私の製作する台の中で最も重要な部分です。フィット感とねじれ処理こそ製作する上で一番意味のある部分です。
ベンドやキャストなどは何処で台を製作しても変わらない部分ですので製作する上で一番差が出るところと言えます。


ベンド
最も皆さんが気にする部分ではないでしょうか?高さが1mm変われば大変なことに!
基本的にはその方の狙点に対する希望を聞き初期設定して最終的には実射にて修正していきます。
またドロップやモンテカルロに関してはご本人の希望を聞き射撃フォームを見てセッティングします。
銃によって銃身の交差が違いますのでそのあたりも考慮して具体案を出し決めていきます。


オフセット
最近でこそ一般的に導入され始めましたが私は1998年から行っております。
最近特に「俺のはこうなってんだよ」と自慢げに説明されることが多くなりましたが「何をいまさら...」と思うことも多々あります。
キャストオフ(オン)は通常トゥとヒール(リコイルパットの上と下の先端の部分)のみを振って製作するのですがコム(ベンドの先端で親指を引っ掛ける部分)を一緒に振ることで顔を正面に向けることができるようになります。
私はこのコムも一緒に振る事をオフセットと名付けました。
人の顔の形状は皆違います。目の外側から頬骨までの距離がある人などはかなり顔を横向きに近い感じにしないと目がトップリブのセンターに来ません。
そういう場合はオフセットを付ける事によってかなり改善されます。

1998年にブルネイのワールドカップに参加したときにイタリアの選手がペラッチの可変ベンドの台を使用していました。よく見るとベンド部分がかなり右にずれているのに気が付きました。
私はなぜコムから振っているのかと聞いてみると「なるべく顔を正面に向けるためだ」と言っていました。
そこでその銃架にあるイタリアチームのトラップガンをすべて見せてもらいました。どのベレッタもペラッチもすべて目測で2〜5mmほどコムから振ってあることに気が付きました。構えてみると私のフォームでは目が右にずれてしまいます。目をセンターに合わせると顔がかなり正面を向いてきます。
この時から新しい発想として実戦投入されている(イタリアではすでに常識だったのかもしれません)オフセットを導入しました。

・オフセットのメリット
顔を正面気味に向けて構えることが出来るために左右のクレーに対し視野が均等に近くなる。これにより全体の視野が広がりクレーまでの距離(奥行き)を正しく判断できるようになる。
顔の幅の広い人には特にお勧めです。

・オフセットのデメリット
頬付けの自由度が上がるために据銃した時に銃の角度や肩付けが悪くても最終的に顔の位置でどうにでも修正できてしまうために据銃ミスに気が付かない。
楽になって誤魔化しが効く分、据銃が上手く行かないと失中に繋がる。

振れば振るほど楽になりますが適正なセッティングを超えると弊害も出てきます。どのくらいが適正かと言う基準もありますが台の長さも関係してくるので一概には言えません。

 
銃床製作のコスト


銃床製作例 

フィットタイプスタンダード



Ver.5.0 メーカーのスタンダードに近い形状でパームのフィット感を強調し全体のセッティングのみ変更したタイプ
オプション-モンテカルロ、オフセット、ステイ3mm


Ver.6.8 パームとフィット感を重視して親指の掛かりを深めに取り、掌の全体で衝撃を抑えるタイプ
フィットタイプグリップのスタンダードモデル
オプション-モンテカルロ、オフセット、ステイ5mm



Ver.7.0 Ver.6.8よりも中指のステイを下げてよりグリップを握って撃てるようにしたタイプ
オプション-モンテカルロ、オフセット、ステイ8mm



Ver.7.5 Ver7.0にフィンガーチャンネルを指先に付けたタイプ
オプション-モンテカルロ、オフセット、ステイ8mm



スペシャルエディションタイプ



BERETTA ASE90 SKEET 製作例



BERETTA DT10 SKEET 製作例



FNブローニング TRAP 製作例
スペシャルエディションの製作は最低5回以上の仮合わせが必要となります。
仮合わせをしっかりしていかないと親指の付け根や手首を傷めてしまい銃床として機能しません。
親指付け根のリップ部分は挙銃のアシストやホールド性アップのためであり、ここには衝撃がこないように、しっかりとグリップのパームで受けるように製作しなくてはいけません。
このために、ご本人の手で握り合わせが必要となります。

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