リコイルパットの幅と長さ

皆さんリコイルパットに付いてどのようにお考えでしょうか?一口にパットと言っても色々な種類があります。またスキートに付いてはゴムパットやベイクライト、また木製とあり据銃時に引っかからない様に工夫していることと思います。このページでは主にトラップでのお話になります。

大きく分けてリコイルパットの形状は3種類に分かれます。

1.ベレッタやペラッチなどに純正で付いているような平らなパット
なぜかイタリア物には平らなパットがついています。このパットの利点はピッチダウンを浅めに設定できる点です。基本的にピッチダウンはパットが湾曲している場合湾曲部の下半分のアールに合わせて設定しなければなりませんが平らなパットは角度がついていませんので他のものよりも浅めに設定できるのです。欠点としては肩に付けた時のフィット感がどこに付いても同じなため肩付けの位置が違っても気が付かない点です。


2.FNブローニングに付いている大きく湾曲していて網目状にショック抜きがついているもの
このFNのパットはパックマイヤー製で型番はNO.550シリーズです。ショックの吸収率は抜群でその昔、競技用装弾が35gだった頃FNの神話をうち立てた脅威のパットです。現在24g装弾になりこのパットを使えばショックは皆無です。利点は何と言ってもショックの軽減率です。またパットのアールがきついため肩付けの時にパットの上または下のあたりで肩付け位置を覚えることで肩付けのミスが少なくなります。欠点はパットのアールがきついために(特に下半分)ピッチダウンを意外と深目に設定しなければ行けない点です。通常は新銃の場合約2〜3cmにピッチダウンを設定しています。しかしこのパットの場合は3cm位だとかなりの前傾姿勢で撃つか方付けを低めにしなければなりません。またスイング時に上体が起き上がるとパットの下が胸にあたりクレーの上目を撃ってしまうことがあります。
通常使用で推奨ピッチダウンは5〜8cmです。

3.ミロクについている1と2の中間のもの

このパットもパックマイヤー製で型番はNO.750シリーズです。個人的にはこのパットが一番好きです。厚さのバリエーションも0.6、0.8、1.0インチと3種類あり夏用、冬用と使い分けています。一番万人向けなのではないかと思います。適度なアールがありフィット感と肩のあたりによる肩付けの確認が出来ます。大きな利点も無いかわりに欠点もありません。

現在までに色々データーを取ってきましたがパットの長さについて1つの結論が出ました。結果から言うと13.5cm位がベストです。13cmを切ると高めのクレーに付いては良いのですが低めが難しくなります。ピッチダウンやモンテの大きさによっても違ってきますが13.5cm以上を推奨します。
幅に付いては肩幅によって色々考える所がありますが真中で44mmで取りつけさらに両端のゴム部分を斜めに1mmずつ削り42mmで仕上げることを推奨します。最終的に42mm幅ならばそれで取りつければと思う方もいると思いますが両端1mmカドを落とすことでフィット感が上がります。ですから44mmで取りつけて両端を1mm削って42mmで仕上げるのです。
ここですべてにおいて取り付けの基本があります。それは必ず新品のパットの頂点は削らずに台の一番上に合わせ手取りつけると言う点です。パットの取りつけはパットの下を削って取り付けるのが基本です。