銃のお手入れはどうしてる?

皆さんは自分の銃のお手入れはどうしていますか?ご自分の銃に愛情を持って接することが上達への第一歩です。まず銃身内についてですが、どんなに火薬の質の良い装弾を使っていても銃身内は必ず汚れています。燃えかすの多い装弾は特に念入りにクリーニングしてください。

手順としてまず銃身内にソルベント系のオイルを注入し真鍮ブラシでガンガン磨いてください。
ほとんどのメーカーの銃身内にはメッキが施されていますので傷がつくことはまずありません。

またここで取り上げたソルベントというオイルは一般に鉛落としと言われている銃身内洗浄専用オイルです。ジッポーオイル型の缶入りの物とスプレータイプの物があります。
その他に数種類鉛落とし系のオイルは存在し一般的にライフル銃の銃身内のクリーニングに使用されています。

話を戻しまして、銃身内の汚れは特にチャンバー部分とチョーク部分が汚れます。ブラシに回転を加えてこすってください。こうした後、5分くらい放置しておきます。この間鉛落としの成分が銃身内の汚れを溶かしていきます。

この5分間の間にレシーバー部分を掃除します。メーカーによってはレシーバーの接続基部の構造が複雑な物もありますが基本的に一番ベストな方法は灯油に付けて洗ってしまうのは良いです。しかしここまではやってられないのが現実ですので車のブレーキディスクの油を落とすクリーナー等で洗い流し手しまうのが簡単でしょう。銃器専用の物としてシューターズチョイスと言うブランドでまさにこれが売っています。

ここで注意しなければならないのがこれを使うと完全に脱脂されてしまいますのでオイルの充填を忘れないでください。また高湿度の場所では洗浄剤が揮発する時に気化熱でレシーバーが冷たくなります。このとき結露してしまうことがありこれが錆の原因となることもありますので取り扱いには注意してください。

CRC556等で洗い流すのも有効ですが銃庄等にオイルが染みないようにじゅうぶん注意してください。銃庄にオイルが染み込みすぎるとひび割れの原因となりオイルのせいで接着剤も効かなくなり修理不能となります。

こうしている間に銃身内のソルベントが染み込みいよいよ拭き取りとなります。一番簡単で手間がかからず手の汚れない方法としてティッシュペーパを使う方法があります。つまりティッシュを丸めて銃身のチャンバー内に詰め込みクリーニングロッドで押し出すのです。これを上下2回ずつ系4回行えばほぼ完璧です。最後に銃口部を拭き取り完了です。

次にイジェクターについてですが取り外しに付いては各メーカーごとに当然違います。ミロクはイジェクターを手前に引きマイナスドライバーでネジを外せば取ることが出来ます。またSKBやベレッタはイジェクターを半分押しながら外側にひねると外れます。この時にイジェクタースプリングを飛ばしてしまわない様に注意してください。またエッジで手を切ってしまうこともありますのでウエス等で覆いながら行ってください。詳しくは直接銃砲店で教えてもらってください。

また銃身やレシーバーの表面の錆についてですが、人間の手の油で簡単に錆びてしまいます。特に夏場は射撃終了後から帰宅するまでのほんの2時間くらいで指紋の通りに錆が出てしまいます。
ですから必ず射撃場で手垢や指紋はオイルを引いたウエスで拭き取ってください。
一度錆が出たところは他の部分よりも錆びやすいので特に注意が必要です。