Lesson 5 まずは1番、7番射台の狙点から
Lesson4にて指導した正しい挙銃練習(きょじゅうれんしゅう)を平行してなるべく毎日行いましょう。
挙銃練習はベテランになってもスキート競技を続けていく上で必須項目となります。スキートの上達は、この挙銃練習がすべてと言っても過言ではありません。
1日30回でいいですから毎日行う習慣を付けましょう。

では本題に入ります!
まずは基本となる縦の線のクレーから練習します。練習はすべてノータイマーで行い徹底的に基礎を身に着けましょう。
これはまず自分の銃の狙点を確認するために行います。人によって頬骨から目までの高さが違いますし銃のベンドの高さも違います。
ですから同じ銃でも人によって照星に対するクレーの位置は微妙に変わってきます。
これはトラップ射撃においても同じでストレートから練習するのは照星とクレーの割れる位置関係を把握するためです。


初めに自分の銃の大まかなスペックを確認しましょう。
まずは、目線が曲がらないように注意して銃口の高さが変わらないようにゆっくりで良いので構えて見ましょう。

この時の照星と中間照星の見え方に注目します。



1番射台
基本の照星の位置は、おおよそ目線よりも15〜20cm上に照星を置きます。Lesson4で覚えたとおりに頭や、体が動かないように全速力で挙銃しクレーが照星の上に落ちてくるのを待ちます。

下の写真を参考にしてください。頭の位置、体の姿勢、銃口の高さ、目線の位置が写真のように、ほとんど変わらず挙銃が出来て初めてスキート射撃が本格的にスタートしたと言えます。

このレベルに達するのは射撃場ではなく家での挙銃練習に時間を費やすしかありません。逆に考えればトラップ射撃とは違い、お金がかからず自分の努力によって私の考えるスキート射撃の基礎の半分が習得できるのです。さらに言うならば、この訓練を行わないと弾数を撃って当て方で射撃を覚えるほか無く当然お金がかかります。

1番プール
クレーが照星の上に来た瞬間に発射して見ましょう。

スキート射撃のルールの基本としてクレーはセンターポールに向かって飛行するようにセットすることになっています。
したがって銃口の向きはセンターポールに合わせます。照星を目線よりも15〜20cm上に置きコールと共に挙銃をしましょう。
構えるとすぐにクレーが照星に向かって落ちてくるように見えます。
取り合えずクレーが照星の上に来た瞬間に発射して見ましょう。

この時、注意しなければならないのはクレーが照星の上に来てトリガーを引くのですがココで言う発射とは左の写真の瞬間に弾が発射されていなければなりません。

トリガーを引き始めてから発射されるまでにはラグが有りその間クレーも移動します。家での訓練の一環として空撃ちをして指に撃発の瞬間を覚えさせるのも大事なことです。この訓練によって落ちる瞬間をコントロールできるようになります。

7番射台