気力=集中力=心拍数⇒ハイスコアー 短期集中コラム(予定〜(^^;
私は1992年に銃の所持許可を受け今では14年のキャリアである。と言っても初めの2年は遊びでスキートをやっていました。3年目に日本クレー射撃協会に所属してデビューはスキートで栃木ニッコーでした。確か75点を撃ちCクラスで3位に入った記憶があります。その後トラップに転向して今に至りますのでトラップ歴は10年と言うことになります。1994年からトラップと並行してダブルトラップに取り組んできたわけですが、そのころから「射撃は集中力だ」とよく言っているのを聞いてきました。
漠然と集中力と言ってもなかなかつかみ所がありません。集中力と言うキーワードに対して最近ようやく何かがつかめてきた感じです。
10年の競技生活の中で国際大会にも数多く参加しましたが、まずはその大会参加に対しての心理状態の変化から説明しましょう。

国際大会デビュー戦は広島アジア大会でした。当時1年前から始まった新種目ダブルトラップに興味を持ちアジア大会リハーサルが5月に行われることを知りその予備予選に参加したのが始まりでした。
当然リハーサルですからトラップ、スキート、ダブルトラップと3種目が行われ前年の国体上位40名までが優先に参加できる仕組みでした。ダブルトラップは国体種目でないために予選会に参加すれば定員割れしている状態なのでリハーサルに出られるとのことで予選会に望みました。
当然広島まで、ただダブルトラップを撃ちに行くのももったいないのでトラップにも参加したところ、参加40名くらいでしたが9人の枠に7位で入り、リハーサル大会にはトラップとダブルトラップで出場しました。トラップの予選会は私を含め一緒に参加したS氏以外は全員AクラスでCクラスの私たちが予選通過したのはラッキーでした。

まぁ、前置きはこの位にして、このリハーサルが本大会の1次予選になっており本部公式大会を含め4回の予選会に参加して3位に入りアジア大会に出場できる運びとなりました。
第3次予選会の愛知本部公式で本部初出場で初優勝をしましたがこの時のファイナルはそれはもう痺れまくってしまいました。しかし競技は破綻せずに乗り切ることが出来ました。これは練習で反復したことを体が覚えていて頭は真っ白でしたが体が勝手に反応した結果でした。
私は頭が真っ白な中でも唯一、生命線として繋ぎ止めていたのは銃の振出でした。
出た瞬間に飛ばさず飛行線の下をトレースすることだけに集中していました。
この時今思えばかなりの集中状態だったのだと思います。しかし当時はそんなことも分からず無我夢中でしたし。足は振るえ心拍数は170近くまで上がっていたことでしょう。
通常、心拍数が160を越えると競技は破綻し成績が出ないといわれています。しかしながら集中力によって、そこをカバーしたと考えられます。

実際にJOCでも集中力と心拍数には密接な関係があることが分かっていて色々な研究がなされているようです。
 

 次のページ