岩手県岩泉猿沢猟区狩猟報告 平成21年11月21日〜23日 | ||
前の晩の夕食のときに一杯やりながら明日はどのように攻めようかと話し合いました。 明日も猟区は私たちのみで貸しきり状態ですので慌てなくてもいいだろうと言うことになりました。取りあえず午前中は、まだ見ていない猟区内の猟場が1箇所ありますので、まずはそこに行き後は乱場主体に攻める事になり午後は猟区と乱場適当に回ろうと言うことになりました。 前の日が完全徹夜状態で酒も程よく回り皆かなりグロッキーでしたが今回、私には1つ目標がありました。 「岩泉ナイト」これです。 ほとんど情報が無くネットで検索してもほとんど何も出てこない状態でしたが飲み屋の場所は確定させました。 もう何年も岩泉に通っていますが一度も外に呑みに行ったことはありません。宿での晩酌で「バタンキュウ」なのです。 取りあえず布団を引いて10時頃呑みに出るかと話しましたがボスはすでにイビキを掻いています。M氏もかなりグロッキー状態です。 眠気を堪えて意を決し玄関まで行ったら扉に鍵が.......。 鍵を開けて出て行くことも可能ですが飲み屋街まで宿から800m位、夜の気温は氷点下で、かなりの寒さが予想されます。 鍵まで開けて行ったは良いが開いている店が無かったりしたら.....。急にネガティブシンキングになり心が折れ布団に戻りました。 2日目は少しゆっくり目に朝食を食べて日の出の頃に宿を出ました。どうせ猟場は貸切ですので慌てることは無いのです。 |
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ここはおそらく岩泉で一番きれいなトイレです。このトイレは様式でウォシュレット付です。道に駅のトイレもかなりきれいでしたがなぜか建て直していました。工事の人に聞くと大きなトイレに作り直す?のだとか....利用者数を考えても今までのトイレでも十分な気がしますし、壊して建て直すよりも土地は余っていますので増設したほうがコストが安いのでは?と皆で話しましたが、おそらく公共事業的な何かがあるのでしょう。 どちらにしても我々ハンターにとっては、きれいなトイレが増える事はありがたい事です。 |
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7:00 大沢向の牧草地猟区内 取りあえず昨日見ていない猟区の猟場なので朝一はここに決めました。ここでは過去に非常に良い思いをしていますがここ数年キジはあまり見ていません。山裾でしかも湧き水があり牧草地に河川敷です。ここは山鳥とキジが混生するとても良い猟場なのですが昨年は踏み出しで山鳥のメスが3羽出ただけでした。日没後に車で走っていると申し合わせたかのように各沢から2〜3羽で山鳥が林道に下りてきたのも覚えていますがキジを見ていません。 繁殖の条件がそろっていますので、ここにこそ役場は放鳥すれば良いと思います。 やはりと言って良いのかざっと見て回りましたが匂いも無く車に戻っていくと地元の人に出会いました。話を聞くと今年はまったくキジの雛を見ていないとの事でした。毎年3〜5つは巣が出来て雛が孵るらしいのですが今年は0だったそうです。 代わりに山鳥は良く見るといっていました。 私は一足先に車まで戻ってボスたちの戻りを待っていたら対岸でキジが鳴きました。鳴いているなら間違いなく、そこにいると言うことです。足取り重く戻ってきたボスたちに報告して早速車を移動しました。 |
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8:30 大沢向猟区対岸の河川敷乱場 早速対岸に移動した我々ですがまずは攻める段取りを確認します。 ボスとM氏が犬と一緒に川岸よりを川下からせめて行き私が中央から60mくらい先を歩いていく事で意見が一致しハント開始です。 20分くらい進んだところで私は目的地のカヤバの切れ目まで到着しました。 すると銃声が2発しました。どうやら出会いがあり誰かが撃った様子です。取りこぼしがあれば私のほうに飛んでくる可能性もあると考え河川敷が見える位置に移動しました。 すると40mくらい先の川岸からメスキジが対岸に飛んでいきました。当然メスなので見送ると今度は私の頭の上を山鳥が通過していきました。しかしながらオスかメスかの判断が非常に微妙なので構えることなく見送りました。 なぜ微妙なのかと言うと岩泉の山鳥の尾羽は他と比べると非常に短く当歳の山鳥の場合オスキジとほとんど変わらない長さなのです。真上に来た時の体色の感じで言うと色が濃いような感じでしたのでオスだったのかもしれませんね。 すると私の10m先の川岸から対岸に向かってメスキジがフラッシュ!と同時にオスの鳴き声がしました。いつ出てもおかしくない状況ですので銃をいつでも構えられるように準備しさらに予備弾を右手の小指と薬指の間に1発挟み臨戦体制! 2分ほど待っても一向に出る気配はありません。静寂中カサカサと這って逃げる音も聞こえません。 しばらくしてボスたちが移動してくる音が聞こえたので一度川下に移動して合流しました。 まずは情報交換です。 ボスたちは川岸に移動したら犬が認定を始め位置取りをしている内に藪が深いために犬が押さえきれず10mくらい先からオスキジが出てしまったそうです。オスキジは対岸に飛んで行きM氏が2発発射するも外れて逃げて行ったそうです。 その後羽音だけ聞いたと言っていました。 おそらく私が見たメスキジとメス山鳥の羽音のことでしょう。 ボスは「庸一悪かったな....せっかく鳴き声の情報をもらって絶対いるのが分かってて取れなくてよ...」と言いました。 私はボスに「いえいえ、違いますよ!鳴いていたのはそれではないです。このボサ(40坪くらい)に中にいますよ!今また鳴きましたので間違いありません!」と言いました。 今度は河川敷中の40坪くらいのボサですので這って逃げられることもありません。私は元いた場所に移動してボスたちに合図を送り挟み撃ちの陣形を取りました。 するとすぐに犬が認定をはじめたのでM氏がいったん見通しの良い1段高い川岸に出た瞬間オスキジがフラッシュしました。 私のほうからは羽音だけでしたが、すぐに獲物を確認!オスキジです。ボスもM氏も撃たないので私が銃を構えた瞬間M氏が発射し命中!オスキジは50cmくらいガクガクと下がりました。それにコンマ5秒くらい遅れて私が発射しましたが乾いた音が響き外れ。即死で落ちていくキジの上を撃ったようです。獲物は私の10mほど離れたススキの中に落ちていきました。 私はすぐに弾を抜き獲物を回収しに行きました。回収してボサから出てくるとボスとM氏が抱き合って喜んでいました。 「キジも鳴かずば撃たれまい」 こうして今猟期2羽目のキジを捕獲しました。 |
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10:30 中里地区乱場 対岸河川敷 ここは先ほどM氏がキジをGETした場所に比べエリアが小さいために見切りも楽勝と思われたためにデジカメの用意をしていなかったのが非常に惜しいところです。 実際に鳴いていたのでオスキジはいたのですが撃つころが出来ず見送る羽目になりました。 対岸に移動してすくに怪しいと思われるボサに向けて移動していると対岸の中州にカラスが20羽位集まっていました。 大方、遡上した鮭の死骸でもあって集まっているんだろうと話していましたが距離にして50m位なのですが、この距離での居鳥ははたして6号装弾で仕留める事が出来るのか?またパターンはどのくらい開くのか?どのくらいかぶせて撃てば良いのかと言う話になり周囲の安全を確認してボスが1発発射してみました。 すると致命傷のカラスはおらず一斉に飛んで行きました。目測でパターンも1/4チョークでしたが3mくらい開いている感じでした。 「結構開いているな」と話していたところカラスの群れのいた中州の約15m下流から一斉にマガモが15羽位飛び立ちました。マガモの群れは上流に向かい飛び立ちさらに私たちに方に向かって90度向きを変え飛んできたのです。 十分に引き付けて3人で一斉にマガモめがけて発射しました。私は2発、M氏は3発、ボスは1発と合計6発発射し多数のマガモがガクガク来てかなりの羽が飛び散りました。 普通は3つや4つは落ちるのですがマガモは全部飛んで逃げて行ってしまいました。 え〜〜〜?あれだけ被弾して落ちないのか?と一同がっかりです。全員4号弾は持っていましたが鳴いていたキジを撃ちに移動していたために銃に込められていたのは6号や7.5号であり、とっさの出来事だったので弾を入れ替えることも出来ず6号弾で撃ったからなのか、たいして効かずがっかりしました。羽は散っていましたが意外と皆、上を撃っていたのかも知れません。 川の淀みにカモが入っていることは過去にもありましたがいても2〜3羽がいいところでした。今回の群れに関してはまったくの想定外でした。 一同なんとなく気が緩んでしまいだらだら歩き出して本来のオスキジ狙いで移動し始めました。 私はボスに聞きました。「今回みたいにキジが近くにいた場合そばで発砲してしまうと這って逃げるか飛んでしまわないのか?」するとボスは「今の現状ではキジがいたとして考えればフラッシュはしていないので、その場でいつでも飛び立てるように地面に目いっぱいへばりついていると思うぞ」と言いました。 20mほど移動して茅場の切れ目に差し掛かり車を入れた段階かカモに向けて発砲した段階で這って逃げたのかもしれないなとと話しながら車に戻りました。 その時です先ほど「今回みたいにキジが近くにいた場合.....」と話をしたまさにその場所に来た直後、犬が一気に藪に入り認定を開始するもすぐにオスキジが鳴きながら活きおい良くフラッシュして国道の方に飛んでいきました。 全員河川敷を歩いていたために矢先の問題で発射できず見送る羽目になりました。 風の流れは上から下に吹いていてUターンをするまで犬も認定できなかったようです。 「キジも鳴かずば撃たれまい」 先ほどと同じシチュエーションにもかかわらずマガモと言う突発イベントのために本来の思慮深さがかけていたようです。 通常ならば無駄なので同じところは歩いて戻りません。セオリー通り1人でも道路側を歩いていれば楽勝で1羽確保する事が出来たのです。 まったく残念無念です。 しかしながらマガモが居た事に関してこれから移動時は川の縁を注意して見て行こうと言う事になりました。 |
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AM11:15 大沢向外れの猟区 取りあえずマカモを回収したので移動です。意外と回収には時間がかかりましたが今回も犬がいなければ潜んでいる場所が分からなかったことからジュディーのおかげですね。次回はやはりサーモスコープを借りていくようだなと本気で思いました。 ここは毎年、繁殖地域に指定されていて自粛となっている場所です。橋の上から川のワンドにマガモが30羽くらい入っているのを確認しました。 まぁだれも撃つ人はいないので、それは後回しにしてキジ場を攻めてみます。しかし全く匂いなく空振りでした。 今年は本当にキジが少ないです。猟区以外のエリアを新規開拓していかないとそろそろ限界かもしれません。 |
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PM12:00 川のワンド ここも毎年カモが付いていますが基本的に回収が難しく中々近づいて撃つことが難しいので見送るのですが30羽もいれば話は別です。 回収も川下に車で移動すれば出来ないことはないからです。 取りあえず私は川上に逃げてくるカモを抑える役です。ボスとM氏が川沿いに藪を進んでいきました。5羽ずつ位パラパラとマガモが飛んでいきます。私の方向にもメスのマガモが飛んできましたが意外と高いところを飛んでいるために矢先の問題から発射できません。距離は20mくらいでまさにスキートの4番マークです。スピードからもクレーを撃つ感覚で楽勝です。 結局、足場が悪かったためにボスとM氏は2発ずつ撃ちましたが当たらなかったようです。私はグルっと巻いてきたカモに向けて撃ちガクガク来てましたが飛んで逃げていきました。 |
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PM12:15 道の駅 何はともあれランチタイムです。ボスは激辛ラーメン、M氏は牡蠣フライ、私はハンバーグを食べました。 今日の午後が実質の岩泉最終ですので確実に山鳥をGETしたいところです。候補は2箇所ありどちらも沢は登りません。 時間的なことを考えると1箇所で終了でしょう。 今年は鹿の被害が出始めたので猟区の周りがすべて特別に開いたことから以前見つけた確実に山鳥がいて全く歩かない場所に行く事にしました。この場所の出会いの確立は95%です。しかしながら段取りがうまくいっていない事から捕獲実績はゼロでした。 今回は3人いるので配置に付くタイミングや犬を入れるタイミングも抜かりはありません。どういうように攻めるかの段取りを決め道の駅を後にしました。 |
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PM1:20 乱場 方角的に同じ方向にキジと山鳥が混成していて尚且つ鹿がいる事があるリンゴ畑を先に見に行きました。 予想通りすぐに犬が認定開始この場所は新規開拓して3回目ですが地形が入り組んでいるため捕獲歴はありません。 目撃数は可也の数を見ています。 ここも段取り次第で仕留められる可能性が高い場所ですが昼食後でまったりしていた事もあり撃たずに捕りこぼしました。 ここではオス山鳥2羽、メス山鳥3羽、オスキジ1羽を目撃しました。 PM2:00 本命の山鳥猟場 まず車を止め犬を下ろさずに私とM氏が沢沿いの緩斜面を沢から50mはなれて上っていきました。これは沢のすり鉢に山鳥がへばり付いていると踏み出しで出てしまうからです。過去に失敗した経験上、保険をかけて移動しました。 ボスから200m上方に移動し沢ヘリまで来たのですが居鳥の様子もなく踏み出しでも出る様子も無くボスに合図を送りボスが犬と共に沢に入りじっくり上ってきました。 少しして犬が認定を開始しました。すぐにボスが下の降りて来いと指示があり急いで2人で斜面を下りました。 見通しの良い場所に2人ともポジションして犬の動きを確認するとすでに忍び足になっています。今回の猟で一番強烈なポイントを見せています。4m進むのに5分以上かかり動かなくなりました。ボスが犬の前に回りこんだとき落差10mの沢の際からオス山鳥が横っ飛びで斜面を登ってきました。犬の進入方向、ボスの移動した位置、これらを考えるともうその方向にしか飛び出すことが出来ないからです。 上がりきる直前にボスが発射しました。しかし外れです!私からの距離35mのして牧草地を飛んでいく山鳥に私が発射し命中! ついに居鳥ではなくポイントから飛んでいく山鳥をGETしました。 拾いに行くと頭に当たっている様子、後で剥いて見たらやはり頭に当たっているだけでした。 |
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この日は残りの時間を小場を見て周り早めに終猟し宿に帰りました。 11月22日 狩猟2日目の猟果 オスキジ 1羽 オス山鳥 1羽 マガモ 2羽(内1羽回収できず) 目撃鳥獣 オスキジ 3羽 メスキジ 6羽 オス山鳥 2羽 メス山鳥3羽 マガモ 40羽くらい |