技能講習について(散弾銃とライフル銃) その2

技能講習にに付いて、色々な噂を耳にすることがあります。
△△△射撃場で講習会を受けると落ちることがある等もそうですね。

技能講習はあくまでも散弾の場合は25回、ライフルの場合は20回、講習会で言うところの安全な取り扱いがきちんとできるか?となっております。
もちろん実射は合格基準点に達して無くてはダメですが当たる事が前提ですので重要なのは取り扱いと言うことになります。

一番、減点対象として多く引っかかるのは【引き金に指が入る】と【脱包等の安全確認】ですね。【銃口が人に向くなどは】基本中の基本でこれで引っかかるとかは問題外です。

引き金は発射の意思が確定し散弾ならばコールをする直前、ライフルならば狙いが定まった段階で初めて触るようにしていれば、まず問題ないはずです。

銃身内の安全確認は【銃に触る時】・【実包を装てんする時】・【発射後脱包した時】・【銃を手から離すとき】を注意していれば、こちらも問題ないと思われます。

さて、ここで一番問題なのは座学が先に行われる場合と、実射から先に行う場合と2種類あるということです。
どちらから先にというのは特に決まっていないようですが、どちらにしても教習指導員が講習の開始を宣言した時からが考査対象に入ると言うことです。

ですから、例えば前回書いた「受付時に銃と装弾を携帯していないと管理下に無い」についても銃刀法上は違反になりますが、それにより技能講習が不合格となり講習すら受けることが出来ないと言うのは契約違反となります。

考査はあくまでも講習開始の宣言があってからとなります。ですから講義が先の場合は「開始時間」のときに、実射が先の場合は練習終了後「これから考査に入ります」と宣言された時からが考査の対象となります。

また、万が一、引き金に指が入る等で不合格になっても、よほどの危険行為や教官の指示に従わない等が無い限り最後まで受講する権利がありますので途中で「お前はもう帰れ!」等の横暴は許されません。

教官には合否の決定権は無く後日、都道府県警にて行うものだからです。
一部の指導員は勘違いして「これは落とすための試験だ!」と思っている人もいるようですが本来、安全な取り扱いの再認識の一環として導入されている物です。

ですから教官は本当に取り扱いが危ない場合は落として自分の取り扱いが危ないのだと理解してもらうことも大事です。
しかし考査中に名前を呼んで振り返らせて「はい!あんた実包を装てんしているのに引き金に指が入ったまま振り返ったから失格ね!」とか、わざと落とすような行為はしてはいけないのです。

技能講習の考査項目にチェック項目があり何かあればチェックを入れて審査するのですが「どのような状況でどうなったか?」 に関しては一切書かれません。
ですから状況説明無しに県警は合否を判定するわけですので教官の責任は重大です。


取り扱いについて合格するための注意点は取り合えず練習時に普段通り実射をして教官から注意(アドバイス)された箇所を注意して本番は取り扱えば問題ありません。

普段と違う自分なりの合格しそうな取り扱いをして練習時に問題なく教官からアドバイスが貰えず、考査時に頭が真っ白になり自分なりの合格しそうな取り扱いが出来なかった場合に不合格になる危険があるからです。

ですから、実射の考査は直前の練習を普段通り行い注意を受けたところだけ気を付けましょう。