海外遠征に行った時に各日本人選手が国内から持ち出した装弾を分解してみました。なぜ海外かと言うと火工品の分解は自己廃棄法などに触れる恐れがあるので国内では出来ないからなのです。 |
ウィンチェスターインターナショナルゴールド 7.5号 推定弾速 410m/s オーストラリア製(おそらく) 散弾もほぼ新円で火薬の燃焼も良い ワッズはウィンチェスター製の物を使用している |
ウィンチェスターAA 7.5号 推定弾速 395m/s オーストラリア製 散弾もほぼ新円で火薬の燃焼も良いが若干燃えカスが残る ワッズの底部に半球体がありパターンが通常の装弾より優れている また散弾はアンチモが8%含有しているためかなり硬い アトランタオリンピックで金メダルを2つ獲得した装弾 |
フィオッキオフシャルトラップ 7.5号 推定弾速 405m/s イタリア製 殆ど燃えカスが残らない事から燃焼効率は100%近いと思われる おそらく海外試合で一番使用されている装弾 バランスが良く信頼性に富み弾速、ショック共に抜群 国内外でTOP射手の使用率が高い |
B&P F2フラッシュ 7.5号 推定弾速 410m/s イタリア製 B&P社の最高級装弾 散弾はメッキが施され火薬も最高級散弾実包火薬F2を使用している ゴードンシステムを採用している装弾の中では最高級 しかしながら弾速はレミントンプレミアのほうが上なのは摩訶不思議 メッキに付いては手で擦ると落ちる事からホントにメッキか?と疑いたくなる メーカー発表ではこのメッキの効果で散弾事態が生卵状になりクレーに散弾が当たった瞬間、鉛の重心が移動し破壊力を増すとの事 |
フェデラル ペーパー 7.5号 推定弾速410m/s アメリカ製 個人的に好きな装弾 散弾は銅メッキが施されワッズも2ピース仕様で珍しい 火薬には燃焼促進剤は混ぜられているがかなり燃えカスが残る 現時点で国内では日本クレーの公認が取れていないので公式戦で仕様は不可 ショックは柔らかく、なぜか2の矢でラッキーな割れが多いお助け弾 雷管が低いことがあり銃によっては不発が出る、さすがアメリカ製! |
MAS(MSA?) 7.5号 推定弾速380m/s マレーシア製 マレーシア産の装弾で通常ありえない事だが現地ではこの装弾しか手に入らない 火薬カスもかなり残り煙もかなり出る ショックも強くまるでバイカル(ロシア製)を撃っているようだった 現地の選手の話ではフィオッキ社からローディング機械を購入しそれで詰めているので製品はフィオッキと同じといっていたがはっきり行って全く別物 火薬も見た目にA1(安い火薬)を使用して知る感じ |
F2フラッシュの散弾を手で擦ってみた |
各社のワッズの違い イタリア製のものは同じ会社の者を使用している 種類は15くらいあるらしく雷管や火薬との相性によってチョイスするらしい 特にフィオッキはしょっちゅう中身が変わる |