クレー射撃メンタルと射撃率
勝つためのトレーニングプランと目標設定についてですが、このことは私の考え方ではなくJOCや医科学委員会の推奨の方法をまず掲載いたします。
まずは目標設定についてですが長期展望、中期展望、目前の目標これをそれぞれ自分で決めることから始まります。
長期展望は国体出場や日本選手権優勝、Aクラス確保など個人個人のステージにあった取りあえず到達したい目標を考えればよいでしょう。ただしいつ到達するか?と言うことについて具体的な期間を設定します。例えば2年後とか3年後とか20ヵ月後とかです。一般的なアスリートはオリンピックの4年間のクールで考えています。もしくは世界選手権でしょうか?どちらにしても優勝する、記録を更新することを目標にしていることが多いようです。
中期展望についてはもっと具体的な期間と目標設定をします。この期間の設定は1年以内を目安にして「いつまでに何々(目標)を達成する」と言う具体案を決めます。このときに大事なのは達成がぎりぎり可能な範囲であると言うことです。達成が不可能に近い目標では意味がありません。努力と根性と気合ではどうにもならないからです。少年ジャンプの漫画のようには行きません。(現実的にスーパーサイヤ人にならなくてはフリーザは倒せないと言うことです)目標を決めたら達成出来るように段階的な目標を決めます。その段階的な目標が目前の目標です。
具体的な例を挙げます。

例1)
日本選手権出場(中期)→大会1ヶ月前までに93点以上撃って三段取得(目前2)→確実に90点以上撃つ(目前1)

例2)
年内にAクラス<90点以上撃つ>(中期)→88点以上撃つ(目前3)→86点以上撃つ(目前2)→3ラウンドで65点以上撃つ(目前1)

このときにどの公式戦でどの目標をクリアーするかまで具体的に決めておきます。達成できたら次の目標を設定し、クリアーできなければ目標を下げて再度チャレンジするのが良いでしょう。

トレーニングプランについてですが当然目標をクリアーするにはどうしたら良いか?を念頭に置き各目標設定ポイントに到達できるような練習方法を考えます。ただ漠然と撃っていてもダメだということです。もちろん漠然と撃っていても技術レベルは少しずつ上がっていきますが当然大量の弾数を消費しなくてはなりません。効率よく技術レベルを上げていくための練習方法はその人ごとに違いますが自分なりに研究すると良いでしょう。そのほとんどは基礎競技力の安定化であり基本が一番大事ということです。1にバランスとフォーム、2に眼の動き、3にフィジカル面です。メンタル面は前にも言いましたが実戦でのみステージを上げれらるということですので目標をクリアーしていけば自然に身についてきます。自分の弱点を知り修正する作業こそ一番効率の良い練習なのです。「敵を知り己を知れば....」と言うやつですね。

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