元台の長さは悩みどころ!

元台の長さについて皆様はどのように考えていますか?個人的な好みで長め、短めと賛否両論でしょう。そこでまず一般論から考えていきましょう。

長めの台のプラス、マイナスと言う点から考えるとまず長い台のほうが右に振りずらい。しかし左スイングに付いては振り幅が大きくなり意外と切れているクレーでも捕らえることが出来る。短めの台に付いては単純に上記の逆となるのですが左スイングについてクレーの後ろの上を撃って外す傾向が強くなります。
しかし右方向に付いては多少体がスウェーしても意外とこなせてしまうのです。これは構え方によっても多少の違いが出てきますが右利きの射手は右方向が苦手という点から短めが良いと考える方が多いのではないでしょうか。

ここまでは一般論ですが、しかし重要なのは右スイングよりも実は左スイングなのです。公式セットのような切れているクレーでは左方向の失中はほとんど後ろの上を撃ってしまう物です。
先を撃ってはずすのは右のほうが結構多いのではないでしょうか。人それぞれ苦手な方向は違うと思いますが左方向で後ろの上に初矢が入ってしまうと必ず二の矢も同じ後ろの上を撃って外してしまいます。
これは頭の中で引き金を引く回路が誤作動を起こすためです。クレーが出た瞬間に「このスピードとクレーの角度なら狙点はココ」と言う目測を誰でも必ず無意識にするのですがここでだまされてしまった時に台が短いと修正して銃を下に下げながら二の矢を撃つことが困難になってくるのです。
結論から言うと僕は長めの台で回転軸が狂わない様に徹底的に訓練して右スイングをちゃんとこなせるようにした方が良いと思います。まず頭が動かないようにすることから始めましょう。ある程度これが出きるようになったときに始めて台を短めにすると本当の意味で右左簡単にこなせるようになるはずです。
ほとんどの銃砲店では初めに台を短めに調整してしまう事が多いです。これは短めの台のほうが取りまわしが良いため初心者でもすぐに使いこなせるようになるからです。
フォームとスタンスさらにスイングと理論をきっちり初めからレクチャーを受けて本当の意味で正しいクレー射撃を教わることが出きれば初めこそ長めの台で訓練したほうが良いと考えています。
なぜスタンスは正面を向いていてはいけないのか?小さな動きで(コンパクトで)大きな振り幅を得るのにはどうすれば良いのか?上下のスイングはどのように動かせば良いかなど基礎競技力をつけるのに一番大事な要素は長めの台で無いと身につきにくいのです。
長い台がこなせれば短い台は射撃がもっと楽になるのはいうまでもありません。ではどのくらいの長さが良いか?と言っても人それぞれ体格や身長、首の長さが違いますのでここに書き込むことは出来ません。
肩付けも頬付けも柔らかく無理無く自然体で楽に付けるのが一番です。
僕の考える初心者がまず目指すべきフォームはオーストラリアのラッセル・マーク選手の形だと思っています。
まさに自然体で構えながらにしてオリンピックで金メダルを取ったのですから、世界に通用する射撃フォームなのです。
照星に続き簡単にカスタム出来ることなので皆さんも色々試してみてください