射撃場での安全な銃の取り扱いに付いて |
先日トラップ練習会開催中、銃の取り扱いに不安がある方がいました。当店のお客様ではなく偶然射撃場にて行き会った方です。見た感じ銃の取り扱いからキャリアはあるように思えましたが一緒にラウンドをしてかなり怖かったです。 「怖い...」 人に少しでも恐怖感を与えるような射撃はまったくを持って不愉快です。では恐怖感を与えない取り扱いとは? この当たりはいろいろな意見があると思います。しかしながら最低限次の事柄は厳守してもらいたいものです。 1.銃口は人に向けない これは当たり前な事!しかしながら猟期前になるとしばしばある。 2.自分の順番が来るまで発射可能な状態にしない これは上下二連なら弾を入れて銃を組む状態、自動銃ならボルトをロック(ユウテイを閉める)した状態です。これも当たり前ですが特に自動銃でよく見受けられます。引き金を引けば発射するのでかなり危険! 3.発射可能な状態で銃を振り回す 構えが決まらないのか銃口を垂直方向に向けたり足元に向けたりもうめちゃくちゃです。構え方がわからないのなら行きつけの銃砲店で指導を受けましょう。 4.残り何枚か位は確認をすべし! 射撃が終了(25枚撃ち終わり)してもまだ弾を入れてコールしている人がいます。この状態はとっても危険です。本人は撃つ気満々ですので当然トリガーには指が入っています。「もう終わりだよ」なんて声をかけられようものならそのまま振り返ることは必至です! 実際に「危ない!」「怖い!」取り扱いをする人に遭遇したらどうしたら良いか? 一番簡単なのは一緒に撃たないことです。しかしながら根本的な解決にはなりません。私は様子を見て指導をします。しかし初心者ならば耳を傾けるでしょうが所持暦だけは長い人の場合耳をかさないだけでなく逆切れすることもあります。「オレは昔国体に行ったことがある!お前みたいな若造がオレに意見するなんて10年早い!」なんてこともありました。国体に行こうがオリンピックに出ようが危ないものは危ないし怖いものは怖いのです。乱暴かもしれませんがこういう方は自損事故でも起こして銃の資格を剥奪されたほうが世の射手のためです。 まず注意をするのは勇気がいることです。さらに相手の受け方いかんではデメリットしかありません。ですから危険行為だと注意をされたら素直に聞いてください。 相手が初心者の場合の対応の仕方 危険な状態が続いている場合はそっと側により銃を安全な方向に向けて手で押さえ声をかけましょう。初心者の場合引き金を引くだけで精一杯ですのでただ声をかけてもパニックになるだけです。大声で注意しようものなら銃を折らずに振り返ることも考えられます。 ある程度撃ちこんでる方の場合の対応の仕方 銃の取り扱いについて恐怖感を覚えたことを伝えましょう。ベテランで自覚のある方なら次回から注意をして取り扱うと思います。 狩猟専門の方の場合の対応の仕方 これが一番厄介です。とにかく猟とは違い射撃場には射撃場のルールやマナーがあることを説明しなければなりません。当然こんなことは射撃場や銃砲店の責任なのですがそうも言っていられません。「安全をかけているから大丈夫」と自信を持っていう方がいますが問題外です。安全装置は引き金を固定もしくはきかなくするだけであって衝撃で簡単に暴発します。 ですから危険行為があったら遠慮なく「危ない!」と注意しましょう。 私は今安全な取り扱いマニュアルを作成しています。それを行きつけの射撃場で公開しようと考えています。もちろん射撃場の許可を取ってのことですが壁や窓に印刷したものを張るなどして事故がおきないように「正しい取り扱い」を覚えてもらい不愉快な思いをしなくてすむようにしたいです。 これから狩猟解禁までの間、危険な時期ですので早急に対応しなければ!と考えています。危険行為を見たら注意をしてあげてください。それは本人のためでもあり自分の安全のためでもあります。自分が初心者だろうが相手がベテランだろうがキャリアは関係ありません。自信を持って注意しましょう。自分でいえないときは射撃場管理者に注意してもらいましょう。 ◎操作はゆっくり確実に!あわてる必要は全くありません。 ◎「肩から銃が離れたらすぐに折る!」まず折ってから次の行動をしましょう。 ◎自動銃の取り扱いは特に注意!自動銃と言うだけでみんなが注目をします。これは自動銃を安全に取り扱っている方が非常に少ないからです。自動銃と言うだけでもう危ないやつと思われています。ですから取り扱いには細心の注意をしましょう。 |