Lesson 3正しいスタンス
ここで言う正しいスタンスとは、基礎クレー射撃においての正しいスタンスです。クレー射撃を始める上で最も重要な項目のひとつです。ここで間違うとすべてに狂いが生じてきます。ここでは理論的にスタンスのとり方を説明いたします。
このスタンスが基本的な型です。左足は45度に立ち、左足の親指の付け根のラインに右足のかかとが乗るように立ってください。歩幅はおおむね肩幅くらいです。
日本国内には、このようなスタンスで射撃をしている人がとても多いですが、これは間違っています。このように立つと銃を構えるのがとても楽ですがこのスタンスでは頭を軸に右に銃を振ることが出来ません。訓練なしには必ずと言ってよいほど右スイングはスウェーをします。
このスタンスは最悪です。人間が2本足で立つ上でかかとの位置と言うのはとても重要です。このようにかかとが縦の線で揃ってしまうと左右のバランスが取れなくなります。このため腰が回転しなくなりスイングは完全にウスェーとなります。ですから、かかとは縦のラインで揃わないようにしましょう。
この立ち方も上と同じ理由でダメです。左足が45度になっているために、多少はスイングできますが難しい射撃を強いられます。
全身で言うとこのような感じです。上体はスタンスなりに楽な姿勢で立ちましょう。
これまでのことで皆様の中には色々と疑問に思う方もいるでしょう。

Q:左足はなぜ45度なのか?

A:
左足の45度については右スイングに大きく関ってきます。基本的なスイング軸として頭を動かないように右スイングをすると左足の向いている方向までしか、振り込むことが出来ないのです。これ以降はひざを曲げてしゃがみ込んで行かなくては振る事ができません。もちろん体の柔らかい人もいますが、一番楽でスウェーし難く右にスイングするために45度なのです。45度とはトラップ射撃において一番角度があるクレーの角度です。実際には15m先からの放出ですから国体セットでもせいぜい40〜42度位でしょう。すべての範囲をカバーしなおかつホロースルーのマージンを残すための45度なのです。