Lesson 3基礎訓練 その1挙銃(きょじゅう)訓練
スキート射撃はこの訓練を徹底的に行わないと次の段階に進めません。正しい挙銃を正しい方法でマスターしましょう。

1)     肩へ付けようとする意識を持たないこと
    
スキートの場合、肩付けと言う意識では挙銃はうまくいきません。肩に銃床が先に付くと頬付けが甘くなったり顔が銃の方に動き結果的に
      間違った挙銃姿勢になり、癖になると修正するのにかなり苦労することになります。


2)  
   頬付けを先にする意識を強く持つこと
    
1)で述べたようにスキートの場合は肩付けではなく頬付けという意識を持って訓練をしてください。頬骨に一瞬早く銃庄が付きその後肩に
      パットが付くのがベストです。コツは前に銃を出しながら弧を描くように行うとよいでしょう。


3)    
目を水平に保つこと
   目線は絶対に曲がらないようにしましょう。目線が曲がると顔が曲がり最後には体も曲がり軸が大幅に狂います。
    そうなると照星の軌道がまるでワイパーのように山なりになったり傾いだりしてコンパクトなスイングはできなく
    なります。挙銃段階で顔が銃庄に動くような場合は必ずこのような現象がおきます。はっきりいって「かっこ悪い」です。


4)    
顔を絶対に動かさないこと
      挙銃の時に顔は絶対に動かさないのが鉄則です。銃庄がダイレクトに頬骨に当たるように心がけましょう。挙銃時に「ゴツ」と音がする
      くらいできれば完璧です。


5)    
挙銃と同時にスイング練習をしないこと
    挙銃は必ずまっすぐに挙げることだけを心がけてください。「これは基本中の基本です」
    世界の超一流といわれている人たちも例外なくしてまっすぐあげています。


6)    
銃口の位置が変わらない様に練習すること
    これも基本事項の一つですが、先台を保持している手が軸になるのが原因でぶれてしまうことがほとんどです。
    変わらないように挙銃するコツは照星の高さを変えないで前に出すように構えるとよいでしょう。


7)    
銃口の位置(上下)を変えて練習すること(低い位置のまま、高い位置のまま)
    これは6)の応用です。いろいろな高さに照星を置きどこに向けても照星が動かない挙銃が出来るように訓練しましょう。

8)    
反射神経を養うために何かの不規則な音に反応して音を聞いた瞬間に挙銃することに努める
    これはタイマー(国際ルール)に対応するための訓練です。国際ルールでは0〜3秒間のタイマーがかかりコール後いつ
    クレーが放出されるのかわかりません。いつ出ても反応できるように訓練しましょう。


9)  0.5秒以内に挙銃出来るようにすること
      0.5秒と言うのは理想の早さです。これに近づくように日々訓練あるのみです。ちなみに世界レベルでは早い人は0.4秒台で挙銃します。