アジア大陸選手権大会 クウェート  
平成19年12月5日〜12日(渡航期間11月30日〜12日)
12月4日に大会開会式が行われました。開会式は18時からの予定で17時からティーミーティングと言う立食パーティーが射撃場内の公園で開かれました。
中東料理やチャイニーズフードがメインでデザートもプリンやゼリー、フルーツなどが振舞われました。
開会式の終了時間を考えるとここで夕食を摂ってくださいという主催者側の配慮でもあります。


ある程度お腹が満たされたので観覧席の場所取りに移動をしました。
時間は18時を回っても一向に開会式は始まる気配がありません。そう言えば前回アジアクレー選手権で来たときも皇太子待ちで2時間近く式が遅れたのを思い出しました。今回も要人待ちで遅れているようです。

しばらくしてレッドカーペットが迎賓施設に向けてひかれました。いよいよVIPの登場です。この次点で19時を過ぎていました。
VIPと思しきグループが陸軍にガードされて続々と建物に入っていきます。
しかし入ったきりで主賓席に着席する気配はまったくありません。

もうしばらくして副会長から携帯に連絡が入りました。話をすると今VIPは食事をしているので開会式のスタートは、もう少し時間がかかるとの事です。

やはりか!

結局開会式が始まったのは19時30分頃で花火が上がり盛大にスタートしました。


開会式も無事終了し、いよいよトラップ初日がスタートです。
須々木さんが25点、多田さんが24点でスタートし好調の日本男子チーム!
初日2ラウンドが終了し多田さんはトップタイです。

二日目は生憎の砂嵐でした。砂嵐はエジプト大会で経験しましたがそれ以上の最悪のコンディションで目もまともに開けていられない時もあるくらいです。私も練習ラウンドを2ラウンドほど行いましたが銃身など砂が付着し、くすんで見えるほどです。
こういう時は銃の機関部などの可動部分にはオイルを付けずドライで使うのが常識です。オイルをつけると砂を拾うからです。
コンタクトを使用している選手はほぼ全滅でバイザーを付けていない選手も目に砂が入って涙ぽろぽろの様子です。

そんな中、須々木選手は24点で上がり多田選手も健闘し2名が決勝に進出しました。
ファイナルに残った選手の内、インドのシン選手はすでにQPを獲得しているので残り5人で3人がオリンピックに行ける事になります。一見リラックスしているようにも見え、またファイナルに向けて各自瞑想をして集中力を高めているのが遠目から見ていても分かりました。日本国内トップの2強がオリンピック出場に向けて初のトライとなったわけです。


トップの韓国が117点、クウェートが114点、インドは113点、マレーシアと日本が112点でほぼ横一線でのスタートとなりました。途中で須々木さんが高いストレートを撃った時パウダーが出たのにもかかわらず外れとされ、そういえば昨日、井上選手も同じようにパウダーが出たクレーを外れにされていました。今話題の「中東の笛」か?と今になって思いましたが実はこの主審は韓国人でフィリピンでもパウダーが出ても外れ判定をしていました。本来ファイナルで使うパウダークレーは割れなくてもパウダーが出たら当たりとするルールになっています。これは中国などで自国の選手は当たり、他国の選手は外れと言うレフリングが目に余ったことがあり、そのようなルールになったと聞いています。

多田選手も最後の1枚が完全に破片が出てなおかつパウダーが出たのにもかかわらず外れとされました。
確かに砂嵐のせいでクレーが見難く空抜けすると非常に分かりにくい状態でした。サイドレフリーもイスに座っているために高いクレーに対しては角度的に全て空抜けするので見落としてしまうのでしょう。
しかしながら観客席はひな壇になっているのでクレーは土手を背景にして見えるためミスジャッチが良く分かりました。
私は今後このレフリーをファイナルで採用しないことを強く希望します。

結果は後一歩及ばずQPを逃してしまいましたが最高の舞台で一生懸命戦った須々木選手、多田選手に私は感動しました。
この経験を活かし更なる高みに登っていくのを私は感じました。
男子トラップは団体で3位に入り表彰式で日の丸が揚がり自国の国旗が揚がるのを見るのはいつ見ても気持ちがいいと思いました。

砂漠と言えばラクダ

意外と睫毛が長くかわいい顔をしています

リハーサルを入念にしていました

開会式の模様です

VIPの挨拶 このために1時間半も待たされ.....

開会式は四人ででました

予選が全て終了し日本人が2名決勝進出!

ファイナル選手紹介です

使用装弾のチェックのため抜き取り検査をしています

この写真は補正をしていません 
下の写真と比べてください砂嵐がいかに凄かったか

公開練習日の様子 土手のグリーンの色の違いは砂が舞っているためです

須々木選手の射撃の様子

地元クウェートがQPを獲得して選手はもみくちゃです

団体3位の表彰

個人は韓国、クウェート、シンガポールの順です


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