岩手県岩泉猿沢猟区狩猟報告  平成20年11月15日〜17日

初日に引き続き2日目も乱場を半分見て回りました。今年が特殊なのか猟区内は、ほぼ全滅です。来年も解禁日が日曜日ですので、また事前に猟区内に事前に犬を入れられてしまうと何のためにまで岩手に行っているのか?って事にもなりますね。
1週間ずらすかどうか悩んでいるところです。

来年は土石流で荒れた沢も落ち着いてくるでしょうから山鳥狙いもありかと思います。

3日目は盛岡I.Cから2つほど北上したエリアも新規開拓しましたが結果はオスキジ目撃1でした。
また、水沢周辺の様子も確認しに行きましたが、状況は変わらず銃禁でい鳥を2羽見ただけで出会いなしでした。

狩猟を始めて1羽も取れないのは初めてでしたので「来年はもう少しがんばらないとなぁ!」と反省しております。

2DAY岩泉町(16Nov2008)

05:30
起床
朝食を取りながら今日は何処を攻めるかのプランを検討しました。
取りあえず養魚場の当たりは、もうダメだと踏んで猿沢方面に出かけることにしました


06:10
小清水旅館を出発
車を走らせました。取りあえず朝一のプランは猟区側に車を止め他のハンターを牽制して、その間に道路を挟んで反対側の乱場を攻めてみようということになりました。

06:30
現場に到着し準備をします。
準備が出来て犬と一緒に猟場に入っていきました。
猟場としては悪くは無いのですが臭いも無く20分ほどでこの乱場は終了。本命の猟区内に場所を移します。


この乱場は場所的には悪くないのですが草はきれいに刈られていたので付き場が少なく空振りに終わりました


06:50
乱場から猟区に場所を移して仕切り直しです。
まずは、山鳥とキジの混生地点に入りました。運がよければ朝一で水を飲みに下りてきていることもありいきなり定数なんて事も過去にあった場所です。
しかし昨日同様、臭い無し。
今度は昨日、先手を取られキジを先に取られてしまった場所に移動しましたが昨日の今日ですのでやはりダメ。
そこで定番ルートを一回りして昨日、初めにキジを見た場所へ移動しました。


出会いの確率的には悪くない場所なのですが今回は残念ながら空振り


08:00
場所を移動して定番ルートを巡回します、途中で犬の動きが変わりましたが臭いは弱く今一つな反応、さらに奥に入って行きました。
200mほど進むと廃屋のそばで犬の動きが明らかに変わりました。
ついにチャンス到来の予感!私は犬の先に回り込み準備万端です。
しばらくしてジュディーがポイントしました。私はヤブの中をゆっくり進みながら発射体制に入ります。ボス達も配置に付きフラッシュを待ち構えます。
すると私の足元からメスキジが2羽飛び立ちました。何だメスかとも思いましたが経験上オスキジは最後に飛ぶ事が多いので気を緩めることは出来ません。
犬はさらに3歩進んでポイント継続です。私は踏み出し気味に藪の中を進んで行きました。
残念ながらココにはフラッシュしたメスキジ2羽のみだったようです。
犬は残臭にポイントしていましたがしばらくして走り出しました。

私と犬の距離1.5mその中間にメスキジが2羽隠れていました


さらに奥に進むと、またもや犬の尻尾が小刻みに激しく動きます。
しばらくしてポイントしました!
しかし出たのはまたもやメスキジでした。
このエリアはこれで終了です。


がっちり抑えるも残念ながらメスキジのみ


一度途中まで戻って対岸に渡り、山鳥が付いているやや秘密の場所に移動しました。
ココはおそらく地元の人しか知らないであろう場所で平坦な場所しか歩かずに楽して捕れる場所なのです。
20分ほど進むとテニスコート程の広さの元りんご畑にでます。
犬はそこに近づいた段階で臭いを取り出ししきりに2m位の斜面を登ろうとしますが茨に阻まれて進むことが出来ません。
今までに無いほど活発な動きを見せたことから間違いなく山鳥がいると確信しました。

犬と共に迂回してりんご畑(もうりんごの木は枯れている)に入って行きます。すぐに犬がポイントしました。じりじりと犬は獲物との距離を詰めて行きますが右に行こうか左に行こうか直進しようか迷った感じです。間違いなく郡鳥の予感!
犬の左5mにボス、犬の5m右斜めにM氏、私は左手にある小屋(廃墟)の裏に回り横飛びで林の中に逃げるのがいた場合を考え、押さえで林の際に移動しました。

しばらくしてM氏の真後ろから頭の上を越え沢に上がっていくオス山鳥がフラッシュ!ワンテンポ送れてM氏が2発発射!しかしハズレ(;_;) ボスが2発発射!またもやハズレ.....。私の位置からは撃てないことも無かったのですが1羽と言うことは無いと考え見送りました。ボスの発射と同時にメスや間取りが2羽飛び出しました。1羽は右へ、もう1羽は左へ飛び私の目の前を林の中に抜けていきました。
さらに初めのオス山鳥と同じ方向にオス山鳥がフラッシュ!
飛び出した位置の問題で私からは撃つことが出来ない角度!当然、追撃があると思って見てるとM氏は弾の再装填をしていないためにただ見ているだけ。ボスは弾袋から弾が取り出せずにやはり見送る様子...。orz
2人して「あぁ〜〜オスだぁ〜あぁ〜」と叫ぶだけ。

私はその様子を見て思わず2人の方に体を向けてしまい逃げていく山鳥を見てしまいました。
すると初めに向いていた方向からオス山鳥がフラッシュし林の中を私の想定した通りのコースで飛んでいきました。
スタンスごと体向きを変えてしまっていたために180度振り返りざまに撃つような格好となり飛んでいく山鳥の50cmほど後ろを撃ちハズレ....。
2の矢は獲物が見えなくなってしまったために撃たずして見送り...。
一同がっくりしていると最後にメス山鳥がフラッシュし沢の方に飛んでいきました。

このエリアはオス3羽メス3羽の郡鳥でしたが全員で5発撃つも回収は無しと残念な結果となりました。
M氏は飛んでいく山鳥を見ていて再装填をしなかったのですが、ボスは弾袋に銃カバーを入れてしまっていたために、それが蓋となり弾を取り出せなかったようです。

私はこういう場合は必ず1〜2発ほど指の間に弾を挟んで持っていてすぐに再装填できるようにしているのですが今回は必要ありませんでした。


歩きやすそうな場所を探して道なき道を進みます
でも沢を登るわけではありません


山鳥を逃がしてしまい皆ガックリしていましたが、昨年と比べて数が見れているので、まだチャンスがあるはずと気を取り直します。
帰りに河川敷のボサを攻めては見ますが臭い無し。
車に戻りました。

途中に熊と思われる比較的新しい糞がありました

11:00

帰る途中で地元の方と立ち話をしました。
今年の繁殖状況や居鳥の様子などの情報ももらいつつ目の前の川には岩魚がいて産卵場になっていることやそれをTVが取材に来たことなど20分くらい話をして少し早めのお昼にしました。

30cmx30cmくらいの砂利の浅瀬に岩魚が産卵をするそうです

11:40
道の駅に行くと神奈川県から来ているハンターと出会いました。
もう何十年と岩泉にきていると言っていましたが今回は出会いが少ないといっていました。
しかしながらオスキジを1羽捕獲したようでうらやましい限りでした。


毎年お昼に1回はどんぐりラーメンを食べています。今回も火麺(かめん)と言う激辛のどんぐりラーメンを食べました。
辛さLvは5段階で3.5(個人的な査定)くらいで味はまぁまぁですが今回はスープが今一ぬるく残念でした。
スープがぬるいと激辛系は辛くなくなって粉っぽい食感になるんです。その旨を会計時に改善するよう伝えました。


12:30
思惑通り猟区内は昨日に引き続き、まったくダメなので乱場に行くことにしました。昨日群鳥が出た対岸です。
ここも山鳥とキジが混生するエリアで毎年獲物を見る場所なのですが年々藪が深くなり移動が困難になっています。
特に茨の成長は著しく進んでいるうちに、まさに四面楚歌のような状況も良くあります。
私は川岸からボスとM氏は道路側から攻めて行きます。これは茨に阻まれガサゴソやっているうちに獲物に這われてしまい対岸に飛んで逃げてしまうのを防ぐために考えた作戦です。
この作戦はそれなりに効果を上げています。
しばらくすると羽音が聞こえました。確認すると雌キジが出たそうです。作戦通り藪の真ん中からフラッシュしたようで、そのまま包囲網を狭めてい来ました。
私が茨で、もう1歩も先に進めなくなった頃、銃声がしました。篭った音だったので命中したと確信しました。
何とかボスが雄キジ1羽を確保しグループでのボウズは免れたのでした。


いつもこの場所にはキジや山鳥の糞がありこの木の実を餌として食べているのが確認できるのですが今年は無し

13:50
ようやく獲物を確保し一安心です。次も乱場に移動です。
ここは山裾にあるリンゴ畑なのですが山鳥が付いていて沢を登るような場所ではなく非常に楽な地形です。
何年か前に立ち位置が悪く獲物を逃したエリアなのですが、ここも十分期待が持てます。
まずは情報収集です。リンゴの収穫をしている農家の方に繁殖状況とハンターの出入りを確認しました。
昨日の解禁日から誰も来ていないとの事。これはチャンス到来と期待を膨らませます。

歩き始めてすぐに犬が認定を開始しますが藪が深く入っていけません。しかも地鼻ではなく高鼻気味にしています。
どうやら藪の先50mくらいの杉の林の辺りにいるようです。

ぐるっと迂回しながら回りこみますが犬はどんどん先に歩いていきますしばらくするとV字に折り返すように緩やかな斜面を登りだしました。しばらくすると羽音が聞こえどうやら這われて逃げ回られた挙句フラッシュしたようです。

気を取り直して林道を移動していきます。しばらくすると鷹落としを喰らった山鳥の残骸があちこちにありました。
どうやら鷹の餌場と化しているようで、ここにはいないなとあきらめ移動をしました。

帰り道農家の方から取立てのリンゴを購入ししばらく話をしました。
話によると熊は年に5頭くらいリンゴを食べに山から降りてくるようです。被害が出るので有害駆除をしてもらっているそうです。
最近、岩泉でもシカがいるとの情報についても聞いてみましたが、やはりきているようです。
昨年は3頭ほど地元のハンターが捕獲したとの事でした。

来年当たりは出会いがあるかもしれません。今年も念のためにバックショットを持っていきましたが、我々は出会うことがありませんでした。


15:10
昨日、群鳥でキジが出た乱場を見回りますが、まったく臭い無し。最後に猟区内にある小さい沢を見に行くことにしました。
見に行く沢は枝沢で沢の入り口までは車であがることは出来ます。
車を折りて最後の挑戦となりました。

ポイントまではある意で20分ほどです。道なき道を沢沿いに登っていくと小さな杉林が見えてきました。
ここにいなければ今回はあきらめてくれとの事。残念ながら川振りでした。
車に戻ってきるとちょうど日没15分前でした。

林道を下り国道に向けて車を走らせていると沢から山鳥がガンガン下って来るではないですか!
時間を確認すると日没前ではありますがきわどい限りです。
微妙なので「撃つのはやめよう、来年に残しておこう!」とリベンジを誓うのでした。
結局、帰り道に4つの沢から雄雌合計6羽の山鳥が悠然と飛んでくるのを見ながら宿に戻りました。



初日:猟果 雄キジ 1羽
目撃鳥獣 オスキジ 2羽  メスキジ 5羽  オス山鳥4羽(+3羽)  メス山鳥 3羽(+3羽)
       
発射弾数 ボス:1発  庸一:1発 M氏:2発