岩手県岩泉猿沢猟区狩猟報告  平成19年11月17日〜19日

この実が山にある内は鳥は下りてこないと言っていました。
2DAY岩泉町(18Nov2007)

am6:30
鴨撃ちポイントに立ち私が鴨を追い出す役です。
忍び足で近寄り水面を見ますが鴨がいません。
しばらく奥まで進んでいきましたが鴨が出る気配がまったくありません。
いないと判断して藪から出てきてその旨を報告し昨日と同じくキジと山鳥を狙います。
しかし、鴨がいないわけがないと納得いかないボスは逆方向から単独でアプローチしたところコガモとマガモの群れが一斉に飛び立ちました。
不意をつかれ誰も撃つ事が出来ずチャンスを逃しました。
しばらくして1羽はぐれていたコガモが飛び出したのをボスが仕留めました。


まったくもったいないことをしました


am7:20
昨日同様まったく臭い無しが続きます。いったいどうしてしまったのか?
途中の畑で野良仕事をしていた農家の方にキジの繁殖状況を聞いてみたところ秋頃からキジはほとんど見てないとの事です。例年ですと枝豆など食べにくるのを目撃するらしいのですが今年は見ていないといっていたことから出会いが無いのも納得です。
夏に2回、大雨で河川敷が流されておそらくその時、卵や雛、もしかしたら親鳥さえも流されてしまったのでしょう。
また、直前の大雨の影響も否めません。大雨で流されてしまい餌が無い河川敷から餌の豊富な山に入ったまま戻ってこないのかもしれません。

am8:15
昨日、M氏がキジを捕獲した乱場に移動しました。しかしながらまったく臭い無しが続きます。銃禁との境まで来て折り返しボスとM氏は河川敷に近い方に入っていきました。
私は一度土手に上がり銃から弾を抜きカバーをかぶせ先回りします。
すると橋の上で車で移動中の地元の方が声をかけてきました。監視委員かなと思い挨拶をして話を聞いたところ、ただの地元民でキジの目撃情報を教えてくれました。

有力な情報を得てまた土手の下の戻りました。
通常ですと踏み出しの可能性もあることからすぐにカバーをはずし弾を装填するのですが手袋に刺さった棘がきになりもたもたしていると頭の真上をオスキジが飛んで行きました。
どうやらボスたちに追われてフラッシュしたキジのようです。

ボスたちの位置からは藪が濃くて分からなかったようです。
しかし、カバーがかかっていて弾も入っていない銃ではどうにもなりません。
すぐさま銃に弾を込めましたが、間に合うはずもありません。
がっかりしていると、さらに1羽同じコースをオスキジが飛んで行きました。

今度は「イタダキ」と銃を構えて見たものの発射しません。
...........。そうです.......。またもや安全装置です。乱場なので安全装置をかけていたのです。
しかし昨日の失敗からまず安全装置をはずして構えたはずでしたが1/3ほど押し込めていなくて結局発射しませんでした。
痛恨の安全装置2敗目をきし見送るしかありませんでした。


まるで8番プールのようにキジが飛んで行きました

am9:15
地元のボスの知り合いの方に案内を頼み乱場に移動しました。
先ほどの情報を元に乱場を攻めますがまったく臭いがありません。
1時間ほど見て回りましたが運悪く雨が降り出し移動となりました。しかし割りと近い所から銃声が聞こえます。それもかなり短い間隔で発射しています。合計10発以上の銃声をかすかに聞き地元情報通りにこのあたりにはキジが繁殖していて、おそらく我々が知らない好ポイントがあるに違いありません。


am10:30
しばらく銃声のした方に向けて車を走らせて行きました。
そこは牧草地帯でポイント的にはやや弱い印象です。雨が降っている関係から車の中から見える範囲でしか捜索していませんがハンターの影は見当たりません。
戻ったらグーグルアースで地形と場所を確認しようと密かに考えていました。

色々な場所を細かく車で周り入ってみた物のまったく臭い無しが続き気がつくと時計は1時を回っていました。


pm13:10
道の駅にて少し遅めのお昼となりました。
毎度、どんぐりラーメンでは芸が無いので今日はメンチカツにしました。
さくっと上がっていて中々美味しかったです。


pm13:55
昨日、キジの郡鳥が出た場所を攻めてみることにしました。
今度は私が川の対岸に下りて待機し川越をしてきた鳥を取りこぼさないようにする作戦です。
先に私がスタンバイしボスたちが後から移動をする形になりました。
ところが何時までたっても鳥は飛んできません。
すると後ろからボスの声が聞こえました。
昨日のポイントは野良仕事の人がいてまったくダメだったそうです。
すでに人がいるのでしたらキジがいることはありません。
諦めて、そのまま休耕田を見て回ることにしました。


pm14:13 
休耕田に混ざりトウモロコシ畑がありました。
昨日もここは「いるかも!」と期待しつつ歩いた場所です。
しばらく歩くと私の足元の左側からオスキジが2羽フラッシュしました。
踏み出しですが最大のチャンスが巡ってきました。!

すばやく構えて獲物を確認、距離がものすごく近いのでかぶせ気味に発射!
一瞬ひるんだ感じでしたがかすりもしません。2発目を発射!
同じくかすりもしないで飛んで行きました。
飛んでいった方向にはM氏とボスがいます。すかさずM氏がドン、ドンと2発発射!
またもやかすりもしないで飛んで行きました。

まったく何をやっているやら....。ようやく巡ってきたチャンスを棒にフリ足取りが急に重くなりました。
原因は色々あります。

1.チョークがフルチョークであること
これは銃身が短いので気分的にフルチョークのが良いかなぁ〜?と何の根拠も無く思っているからです。まぁ半矢にしないように当たるか外れるかに賭けているという見方もありますし鴨が出たときに少しでも有利にと欲張っているのもあります。

2.ダットサイトのために銃身との高低差が近距離では補正しきれない
昨年同様、万が一にも熊が出たら.......。など途方も無いことを考えているために完全に熊撃ち仕様に銃がなっているのです。コスプレ的には米軍ウッドランド(ゴアテックス)にガンベルト、Rem870(真っ黒)、撃たれたら困るので帽子は赤です。
私的にはキジ撃ちよりもコスプレの方を楽しんでいると言ったらボスに怒られそうですね。
そんなでかなりかぶせて撃っては見たものの弾はキジの下20cm位の所を飛んで行きました。

昨年も同じようなことがあり「来年はまともな銃に仕様を戻し掃除機と呼ばれてやる!」などと思っていましたが今年もビジュアル重視で行ってしまい、散々な結果になりました。
今度こそ来年こそは撃てば落ちるそんな銃で狩猟に望むつもりです。


pm14:30
踏み出しをしくじってしまったそのすぐ後に今日始めて犬が臭いを取りました。
するとメスキジがまず飛び出しました。
しかし、犬の動きはさらに激しくなりどんどん進んでいきます。
すると今度はオスキジがフラッシュ!M氏が発射するもボスが言うにはまったく、まるっきり上を撃って外したようです。
さらに50mほど進むと犬は完全にポイントをして止まりました。

これは絶対に居ます。私は民家を背にして取りこぼしを防ぐ配置に移動します。
するとついにオスキジがフラッシュ私の前方を横切る方向に飛んできます。
すばやくかまえキジをトレースします。
今度は距離がありますのでダットズバリでNO問題です。
M氏も発射体制に入っています。M氏が外れたら撃つつもりでダットサイトの中にキジを捕らえてトレースしているとドカ〜〜ン!
M氏の発射した弾は見事に1発でキジを捕らえ、M氏はついに飛んでいるキジを捕獲したのです。
一目散に落ちた獲物に走って行きGET!
天然物の良いキジでした。

思い起こせばM氏は何気に居鳥でしかキジを確保していませんでした。もちろん飛んでいるキジや山鳥にはかなりの数の弾を抜いていますが落としたのは初めてです。
うれしさで満面の笑みを浮かべていました。
ボスもほっとした表情でした。


pm3:40
昨日同様、猿沢に移動し林道を流しましたがまったく居る気配が無く14:05に猟を終了しました。

山の日暮はあっという間です


2日目:猟果 キジ 1羽  コガモ 1羽
目撃鳥獣 オスキジ 4羽  メスキジ 1羽  
       マガモ 10羽くらい  コガモ10羽くらい 
発射弾数 ボス:1発  庸一:2発 M氏:4発

3日目のおまけに続く