3ＤＡＹ岩泉町（22Nov2004）

am6:30起床
本来ならすでに現場に移動している時間ですが本日は昨日の成功もあってのんびり朝ごはんです。午前中は水沢方面に移動しながら猟をすることになりました。朝食を食べているとT氏が精算を済ませ出発するところでした。みんなで良い猟果を祈りつつここでお別れをしました。T氏はまだ何も捕れていないのです。

am7:30
2日間お世話になった旅館小清水を出発し早坂峠を越える前にボスの取って置きのポイントを攻めることになりました。

am8:20
山間部に差し掛かる手前の車で走れる林道があるポイントに到着、いったん犬にトイレをさせて再度車に乗り込み沢伝いに林道をあがっていきます。居鳥が居れば撃つ作戦です。頂上付近まで上がりましたが居鳥は見れず、そんなにきつくない枝沢を攻めることになりました。私は沢下で取りこぼしを抑える役で待機し３人が沢を上っていきまた。すると入り口付近で犬の動きに変化が現れこれは今までここに山鳥が居たのか、もしくは沢の上に居る可能性が高いと判断し３人は意気揚々と沢を上って行ったのでした。

am8:55
３人が沢を下ってくるのが見えました。どうやら獲物が居なかったようです。しかしながらテンマイルクロスの生地は良く見えます。かなり離れていましたが目立ちます。これなら撃たれないなぁと感心しつつ鴨猟などでこれを着ていたらまず見つかって近くには下りてこないなぁと再認識しました。ちなみに私はそんなものは着ません。バリバリの米軍装備でウッドランド迷彩です。しかしながらやはり誤射で撃たれるのはごめんなので赤いベレー帽をかぶっています。
話は戻りましてまたもやはじめのポイントで犬がしつこく臭いを取り始めました。ここで確信したのはおそらく車を止めたときに山鳥はここに居たのでしょう。われわれの存在に気が付き這って逃げたのだと断定、ここに居ても仕方が無いので銃をしまい一路水沢に向けて車を走らせました。

am9:15
水沢に向けて出発！早坂峠は本州でもっとも寒い温度を記録した地でありその記念碑を見て行こうと言う話になり早坂峠のパーキングに停車しました。
「.........。」
？？？
「あれ何も無いね？おかしいな？」
前にここにあったような気がするね？
なぜか記念碑はなくなっていました。もしかしたらもっと寒い温度を観測した場所ができ１番では無くなったので撤去されたのか？
まぁ、よくわかりませんが記念碑が無いのならば写真を撮る必要も無く早々にここを後にしました。

am9:20〜11：40
この間私は車内で気絶状態（笑）気が付くとそこはもう盛岡でした。

am12:00
毎回盛岡に近づくとボスはある自慢をするのです。
「庸一よ！盛岡冷麺を食ったことがあるか？」
そうです！盛岡といえば盛岡冷麺！
いつも岩泉町に移動する過程で必ず盛岡市内を通過します。そうすると必ずこの話題が出るのです。しかしながら一度も食べたことはありません。その理由は夜中に通過するからです。
今回も行きは夜中だったので食べることができず行きの道中散々ボスに今回は食べさせてくれと言っていたのでした。時間的にもちょうどお昼なので食っていこうということになり冷麺屋を物色、地元のタクシー運転手にお勧めの店を聞きそこへ直行しました。
店に入りボスはメニューを持ってきた店員にいきなり「この店で一番高い冷麺を４つくれ！」と言いました。
店員は「？？」と首をかしげて「冷麺は１種類しかありません」と切り替えしてきました。
ボスは「何でもいいから盛岡冷麺ってのを食わしてくれ！」ともう一度言い、店員は「ああきっと関東から来たミーハーおのぼりさんだな」というような顔をして去っていきました。
５分くらいで冷麺が出てきて念願の盛岡冷麺にむしゃぶりつきました。評判通りなかなかの味！といっても地元に焼く肉屋さんで食べる平壌冷麺とさほど変わらない感じでした。
まぁ「盛岡冷麺を食べる」これも今回の目的の一つでした。私の今回の目的は２つ「山鳥捕獲」と「冷麺」とどちらもクリアーしたので大満足です。

pm12:40
東北自動車道を盛岡から南下し秋田道に入り１つ目のインターで下り一番キジ遭遇率の高いポイントへ移動しました。

pm2:00
用意をして犬を下ろし一通り歩きましたがまったくの臭いも何もなし別ポイントに移動しました。

pm3:00
このポイントはいつも初猟で水沢に来た時に初めに攻めるポイントで少々藪はきついが必ず出会いのあるポイントです。ここなら必ずチャンスがあると攻め入りました。しかしながらここもくまなく歩きましたがまったく臭い無し.....。どうしたんだいったい？ボスと２人で顔を見合わせ絶望感に襲われました。この２つのポイントをせめてまったく臭い無しという事はもう水沢にキジは居ないのでは？と意気消沈。少しはやめでしたが今日は終了しようと言うことになり銃カバーをかけて土手の上を歩いて車のほうに戻りました。しかし今日はまだ誰も弾を抜いていません。土手から田んぼを見るとカラスが推定100羽くらい稲刈りしていました。よしカラスでも撃つか！急遽地元の農家のため、はたまたゴミ置き場をあらされる地元民のためにカラス駆除を決行しました。３人が土手の内側に入り待機し私が田んぼを回りこみ追い立てる役をやりました。かなり迂回しカラスを１つの田んぼに集めいっせいに土手の内側で待機している仲間の方に追い立てる準備が整った時に待ちきれずに何羽か飛んでいったカラスを３人が撃ってしまい空が真っ黒になるほどにカラスは土手と平行に飛び去って行きました。あと１分待ってくれれば１００羽の大群は３人が待っているポイントに飛んでいったのに.....。（；＿；
これで本日の狩猟終了です。

pm4:30
犬に餌をやり宿に向けて出発しました。

pm5:30
本日宿泊の翠明荘に到着すると見覚えのある栃木ナンバーの車が止まっていました。なんとボスの猟仲間であり師匠格の方々も岩手に猟に来ていたのです。お風呂で合流し情報交換をしたところなんと栃木の掃除機といわれる3人組もまだキジ1羽しか捕れてないとの事。こちらと同じような状況で知っている限りのポイントに犬を入れても臭いすらないと嘆いていました。やはり確実にキジの数は激減しているのだ！
考えられる原因の一つとして河川の整備工事である。川べりをコンクリで固め整備をしてしまった結果水を飲む場所がなくなったために付き場が変わった可能性もある。また狸や狐、テンが増えたために雛が食べられてしまいその数が減っているのも事実である。どちらにせよもう水沢は終わりだなと感じたのでした。

pm8：30
夕食を終えパチンコでも行くかと水沢駅のほうにU氏と歩き出した。しかし以前あったパチンコ屋はつぶれていて駅前は閑散としていました。しかしながらビックリしたのが飲み屋の数です。到底売り上げなど期待できないくらい人がいないのにもかかわらず少なくても200件はあったと思います。しかも長屋で小さい店構えの飲み屋がかなりありました。時折カラオケが聞こえてきますが訳が分かりません。経営が成り立っているのか？と余計なお世話な心配をしつつ宿に戻りました。
もうみんな寝てるかと思いきや起きていました。どうやら今回の猟で恒例となった私のマッサージを受けるために待っていたようです。今までにかなりの金額をマッサージや整体に費やしその技をマスターしている私のマッサージは趣味の域を超えていると自負しつつ揉みほぐしまくりました。

３日目：猟果　キジ　0羽　　山鳥　0羽
目撃鳥獣　オスキジ　0羽　　山鳥　0羽　　カラス　100羽以上　キジバト4羽
発射弾数　ボス1発　U氏：1発　M氏：1発　庸一：0発