クレー射撃メンタルと射撃率
目標を決めたらそれに向かってトレーニングあるのみです。ビデオを撮ってチェックするのも効果的です。これは不調時に撮るのではなく好調時に撮影する方がより効果的です。これは当たった時意外に弾筋はわかりませんので自力の修正が難しいからです。ですから好調時にどうして好調なのか?を常に考え好調の理由付けを常にしましょう。なぜ外れたかを追求しても上達は望めません。なぜ当たったかの方が大事なのです。
これらは目線が曲がらず常にスウェーせずヘッドアップもしないなど基本項目が完璧に出来ていることが前提での話です。外れる原因が基本項目ならば徹底的に反復練習で基礎競技力の向上に時間を費やすことが先決です。
常に自分の射撃の形をよく理解し「単純作業的に同じことを正確に行う」が目標達成への1本道だと思います。
単純作業を正確に繰り返すと言う点で感情は一切表に出さないようにしましょう。よく外して薬莢を叩き付けてる人がいますが問題外です。人によってはそれでストレスが発散して次の1枚に集中できると言うこともあるでしょう。ですから人それぞれですが少なくとも外して悔しいと言う感情がばれてしまうと競ってる相手がいたときに相手はメンタル的にかなり楽になってしまうからです。外しても動揺していないそぶりを見るとあいつはもう外さないと勝手に思い込み自分で自分を追い詰めるからです。動揺してるのを見ると「あぁまた外すな!」とか思われて気持ちが楽になるのです。
私も昔言われたことがあります。「お前は外した時に悔しがらないから当たらないんだよ」しかし私が知る限り海外遠征でトラップもスキートもダブルトラップもファイナル時に外して薬莢を叩きつけてる射手は一人もいませんでした。
まぁ当たり前ですね。当てて叩きつけてる人は過去に何人かいました。
シドニーオリンピックのダブルトラップ種目で金メダルのシュートオフが行われました。ラッセル・マークが先に外してしまいましたが何事も無かったかのように次の射台に入って待機してました。このような場面では特に感情が表に出ると相手は楽になってしまうのです。
外して悔しいのは皆同じでしょうが表面的には感情を出さないように競技を続けることが大事です。感情を出せと言っている人の言うことは私はまるっきり信用できません。日本人的な発想だと薬莢を叩きつける=気合=闘志なんでしょうけどね...。何度も言いますがそれが集中力に繋がってパフォーマンスが上がるのでしたら叩きつければよいかと思います。

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