IWA2015 ドイツ・ニュルンベルク 2015年3月5日〜8日 
以前から行ってみたいと思っていたIWAに今年初めて商談を兼ねて行って参りました。
強烈な円高から一転、アベノミクス効果で円安が進みユーロが高く二の足を踏んでおりましたが、今年はついにIWAに行く事ができました。
世界規模のガンショーは1月にアメリカで行われるショットショーが一番初めでIWAは2番目になります。その後4月〜5月くらいにイタリアでアクサー?と言うガンショーがありどんどん規模が小さくなっていきます。

アメリカのショットショーは以前言った事がありその規模の大きさに圧倒されました。
7時間かけて会場を歩きましたが全部回りきれない規模でした。
会場を回って興味があるブースのカタログを貰い巡回するのですが最終的にカタログだけで40kg位になるのです。

今回は当時の経験を活かしキャスター付のカートを用意して必要最小限のカタログを貰う方向で2日目に行われる複数の商談のブース位置や待ち合わせ場所の確認をして初日は精力的に散策をしました。

ラスベガスほどではないですがIWAの会場も広く初日はホテルからスタートし合計7時間くらい歩き会場を一通り回りました。

今回の一番の目的は当店で取り扱っているEvoCompに関して一歩踏み込んだ、私が考える日本仕様のM、L、XLサイズ等の製造やオフセットに関しての日本向け別注品の製造に関する話し合いです。
こちらに関しては双方合意に達し、今後の商品展開が大きく前進しました。

そして以前から目をつけていたPCPに関しても日本の適法になるように改良してもらう交渉をして取り合えずサンプルを製造してもらえるようになったり、クリコフの部品を調達してきてもらいたいと言う依頼があり事前にクリコフにアポを取って話し合った結果、何時の間には代理店になってしまったりと行って初めて分かる事や起きる事が多々ありました。

実際に現地に行くまでは1人旅のため非常に不安でマリッジブルーとは、このような感覚なのだろうなと実感しました。
海外派遣で海外渡航はかなり数をこなしておりますので、大体のことは経験していますので大丈夫なはずなのですが....。
結構ビビッておりました。

実際に行って見ればトランジットも入国審査もホテルまでの移動も会場までの地下鉄移動もトラブル無く全てスムーズに行きました。

海外派遣による自身の経験にもと付く所も大きいですがインターネットの恩恵が非常に有効でした。
空港内の情報や現地の情報、グーグルマップでの市内のストリートビューを何度も見て地図を頭に入れておいたのが非常に役に立ちました。

アメリカのショットショーは一般の入場も可能なようですがIWAは業者のみの公開となっております。
ショットショーとの違いは入場資格制限を設けいる点でチケットを購入するための事前の書類審査が大変でした。
この為アメリカのように人がごった返す事も無く会場内の移動はスムーズでした。
また、殆どの業者はショットショーで契約を済ませておりますので両方に参加することは少ないのでしょう。
特に画期的新商品の発掘に来ている方は先に契約をとるべくアメリカのショットショーに行く事が前提となるのでIWAは落ち着いた雰囲気でじっくり見て回るにはとても良かったです。

ホテルに関しては金額がIWA料金になっているので通常80ユーロくらいが250〜300ユーロまで期間中のみ上がります。
しかしながらこれはニュルンベルク駅周辺の事で3駅も離れれば通常価格になります。

常連ならば離れた場所にホテルを取りレンタカーで移動でしょうが初参加の私に、そのような芸当は無理ですね。
まぁホテル代の事もありましたので、かなりの弾丸ツアーで望みました。
3月5日の午後一番の便でドイツに行き3月5日の夕方ニュルンべルクに到着、翌日6日にIWAの初日を向かえ7日に各社と商談し8日の朝一の便で帰国でした。

帰国の飛行機内で今回の渡航について振り返ってみましたが、もう1日延長して午前中は手ぶらで会場入りしてじっくり会場内を回り写真撮影を行い、午後は市内を観光すれば良かったかなと思いました。

これも経験ですので次回はそのようにしたいと思います。

トランジットのためにフランクフルト空港内を移動中。しかしながら親切な標識は無くゲートの移動に手間取りました。
恐らく成田空港で迷う外国人はいないと思います。日本の空港は非常に親切設計になっております。
 

フランクフルトからニュルンベルクまでは約40分くらいのフライトです。離陸して上がったらすぐに降下ですね。
ホテルに着いたのは20時くらいでした。
 
ドイツと言えばソーセージですがニュルンベルグソーセージは太くてデッカイ物ではなく日本と同じサイズのタイプです。
到着した日の夕食はセントラルステーション内の駅中でこれを食べました。
また、マックの価格は日本と同じくらいでした。
 

私が驚いたのがトラクター専門誌が多数出版されていたことでした。
ドイツの町は飛行機のから外を見たとき畑の中に町が点在しておりそれを道路で結ぶと言った感じでした。
国土の多数が耕作地と言う点からトラクターは農家にとって必須で、このような雑誌も需要が非常に高いのだと思いました。
 

会場には写真にある日本でメジャーな銃メーカーが多数ありますが私の知らないメーカーの方が多かったです。
特にAR15系の自社製品を多数のメーカーが出品して売り込み攻勢をかけておりました。
 

今回、射撃ベスト専門のメーカーはカステラーニとORIZOくらいで、良い物があれば契約してこようと思っておりましたが、残念ながらありませんでした。

また、トルコのクルミ材専門店も多数出ていて日本では滅多に無い木目の原木が売られておりました。
今回私は原木に関して完全にノーマークで買いそびれてしました。

基本的には、ここで欲しい木を選らんで価格を交渉するシステムで当然数が纏まればディスカウント出来ます。
話してみた雰囲気ですと最低10本以上、出来れば20本以上が交渉する上で望ましいようで5本程度では、相手のほぼ言い値になってしまいます。

高級原木の購入も頭に入れておくべきでした。昔と違い良い木目で銃床を作ると言う事自体がここ10年で激減している事から在庫で大量に保有するのはリスクが高く、それこそHP上ででも希望者を募り、ある程度の数の見込みを確保できれば買っても良かったのです。

皆さんは今からでも募って買えばよいじゃないか?と思うかもしれませんが、相手はトッポイ業者なのでグレードだけで現物を見ずに買うとチョンボされることが殆どなのです。
なので原木ビジネスは現物を見て、その場でチョンボできないようにマジックで名前を書きそれを送ってもらわないとダメなのです。
特にわざと汚い書体の漢字で【浦和銃砲】と書いておけば絶対にごまかせませんし相手も誤発送することがありません。
 


アメリカのショットショートとの一番の違いはピストルメーカーや関連部品メーカーが殆ど来ていない点です。有名どころのS&Wやグロック、デザートイーグルはありましたがアメリカのようにピストルが各社出そろい、ズラッと並んでいるような事はありませんでした。
コルトはあったのかもしれませんが私は出会わなかったです。
 
Perazziのブースは広いスペースを贅沢に使って展示を行っておりました。
今回の目玉はPerazzi HIGH TECHです。
このモデルはMX8やMX2000をベースに改良を加えたNewモデルで恐らくはリオオリンピックのフラッグシップとして投入するのでしょう。

基本のプラットフォームはMX2000をベースに機関部の幅が3mm拡張されトップリブが7x10ミリの逆テーパーになっている点です。
また銃身内部はロングコーンに変更された点で3割くらい体感ショックが減ったようです。
MX2000ベースですので各銃身バリエーション展開を予定しているようです。(2000/8、2000/3、2005、2008、2008SR)
トリガーアッセンブリーは従来の物をそのまま流用しておりVタイプとコイルスプリングを選択できます。

逆テーパーに関しては構えて見たときに遠近法で先が細く見えるのを逆テーパーにすることにより見た目が真っ直ぐ見えるようになっています。
しかしながらこの逆テーパーですが5年位前に正規代理店を通して11x7のテーパーリブを逆さにして付けられないかと
だしんした事がありますが断られた事があります。
私のとっては今更ですが実際に見た目は写真のように真っ直ぐ並行に見えます。私のイメージどおりでした。

Perazzi社社長のマウロ氏と会い、昔ロナトWCで会った事を話、すぐに打ち解けてHIGH TECHについて説明してくれました。初日の朝一だったこともあり、まだPerazziのブースは閑散としており、人目も少なかった事からロックを外し触らせてもらいました。構えたりビュンビュン振ってみたりしましたが非常にバランスも良く、当たりそうな予感十分でした。
 

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