BERETTA DT11
今回DT11のスキート銃がイタリアより入荷しました。DT11とDT10の互換性についてレポートします。

いまだDT11のスキート銃はスペック的なものや画像の公式発表がない(2012年10月現在)ので、基本スペックがサイドリブレスなのかスポーティングと同じ物なのかが不明です。
今回のこの銃は昨年の9月頃に別注したサイドリブレスモデルで73cm銃身のものです。


DT10からDT11にモデルチェンジして変更された点は下記になります。

1.機関部の厚さが約3mm増えた。
2.スキート銃の銃身は71cmに加え73cmが追加された。
3.スキート銃はすべてオプティマチョーク使用になった。
4.サイドリブとトップリブに新素材のSTEELIUMを使用している。
5.トラップ銃はトップリブが10x10と10x7の2種類選べるようになった。

目立った所で言うとこんな感じです。

実際に組み立てる際にDT10などは、まったく力がいりませんがDT11(この銃だけかもしれませんが)はS682やASE90の頃のように本ピン付近の合わせがかなり渋く硬くできています。

専用ハードケースもデザインが一新されDT10の物よりもコンパクトになりました。
元、先台もなんとなくDT10よりも木目がきれいな良質の物が使われている傾向にありそうです。

検証 1 
トリガーの互換性について
DT10とDT11のプラットフォームは同じと言われていましたが実際に確認をしてみました。

上がDT11で下がDT10です。それぞれに取り付けてみましたがトリガーアッセンブリーは完全互換でした。
ということはASEゴールドとDT10が完全互換ですのでDT11=DT10=ASEゴールドと言うことになります。

検証 2
銃身の互換性について
銃身についてもDT10、DT11をそれぞれに取り付けてみました。

@DT10の銃身をDT11に付けてみる
実際にやや渋い感じではあるが、ほぼ合致です。98%くらいの感じで合いますので多少の合わせで取り付けが可能かもしれません。(自己責任)

ADT11の銃身をDT10に付けてみる
やはり少し渋い感じもしますがほぼすんなり入ります。ロッキングの調整は当然必要となります。

銃身に規格に関してはイタリアにも問い合わせて話を聞いてみましたが専用設計ではないにしろ多少の加工(合わせ)で使用できると言う見解と、使えないことはないがまったく別なので無理と言う見解に分かれています。

私の見解としては「使えるだけ」で専用でないと言うことはわかります。しかし新品のDT11に新品のDT10の銃身ならば合わせを行うことにより使用可能と考えます。
もしかしたらトップリブの高さが0.5mmくらいDT11の方が高いかもしれません。その分だけ機関部から段差が生じる可能性もあります。

検証 3
銃床の互換性について
銃床は基本的に双方の物の取り付けが可能と考えます。
しかしながら機関部の厚さが違うので木の幅が見た目おかしなことになると思います。


左側

右側

新型ケース

機関部 側面

機関部 底面

テイクダウン

先台の木目がすごい!

組んでみた感じ

オプティマチョーク STEELIUMリブロゴ

DT10のトリガーとの比較

新型のスキート用リコイルパット
挙銃で引っかからず肩で滑らず非常に良い出来あがり!

スキート銃の刻印

73cm 28-3/4インチ刻印

銃身重量1420g
サイドリブレスで73cmの場合、最も軽く作っても限界が1400〜1410gという話
71cmの場合は1380gも可能なようです。